Google 広告におけるSearch Quattroについて

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GW 最終日の早朝、衝撃的なツイートを見かけて「!?」となりました。ろんぐさん@adadads12 いつもエキサイティングな情報をありがとうございます。

ちょっと自分なりにも情報をサクッとまとめてみました。

注意事項

本記事は公式ヘルプなどの公式情報を参照し書かれたものではありません。また当記事執筆時において、私は Google から公式に「Search Quattro」と呼ばれる概念について、特殊な情報提供を一切受けておりません。あくまでも2次情報、3次情報、また自身が運用していて得ている所感などの一次情報をベースに記事を執筆しています。上記理由に伴い、記事の内容は今後アナウンスなく修正される可能性があります。この点予めご了承ください。

Search Quattroとは?

Search Quattroについて、詳しく述べている公式ヘルプ記事は現在存在しません。

ろんぐさんが共有してくださったこちらの記事、現状最もSearch Quattroに関する情報が簡潔にまとめられたものとなります。

参照:Googleリスティング広告、MugenからSearch Quattroへ

参照:google検索広告の歴史:hagakureからsearch quattroまで

こちらの記事を探ってみた限りですが… 

Seach Quattroとは、Mugenを部分的にアップデートさせたもののこと、または部分的にアップデートされた部分のことを示すようです。

つまりMugenそのものが廃れて全く別の存在(Search Quattro)になるという感じではなく、部分的にアップデートされ、より良いアカウントにシフトしSearch Quattroになっていく…という話のようです。

GORINが提唱され始めた当時の、HagakureとGORINの関係性に似ているように思います。

記事を噛み砕いた限りですが、下記4つアップデートポイントをへて、Search Quattroに至るようです。

Search Quattroに至るために

以下4つのアップデートを経てSearch Quattroになるようです。ちなみにQuattroはイタリア語で「4つ」と言う意味があります。

1.Advanced Bidding(高度な入札)

主にtROASへの移行、SA360の導入がこれに当たります

tROASはeコマースであればすでに設定しているケースも多いかと思いますが、売り上げのデータもちゃんと反映されるようにして、その数値も込みで施策の良し悪し、広告の良し悪しを判断しようという話になります。単純にコンバージョン数、獲得単価で判断するのではなく、売り上げを加味した上での調整が可能になります。

SA360とはYSAとGSNに出稿ができるツールの話で、検索広告 360とも呼ばれています。自分の周りでもすでに導入している現場も多く、アトリビューション分析などといった点、管理工数といった点においても「めっちゃ便利」という話を聞きます。

参照:検索広告 360 の仕組み

つまりはtROASヘ移行し、よりデータを加味した上での広告配信調整ができるようにしておきつつ、SA360を導入することが Advanced Bidding には含まれています。

2.Creative(広告)

若干Mugenと被ってくるのですが、RSAの導入や広告の有効性改善(主にはレスポンシブ検索広告のものを示すものと思われます)などがこれに当たります

記事解説されている通り、日本はクリック率が諸外国に比べて低くく「伸び代ある」と見られているようなのですが(真偽不明)別に今現在の一般的な広告文の作り方や、巷に溢れているリスティング広告のクオリティが低いように自分は考えていません。

多くのユーザーは効果的な広告の作り方について、Google公式ヘルプ記事などを参照し作成しています。

参照:効果的なテキスト広告を作成する

また自分自身も以前にブログ記事で紹介した通り、少し時間をかけてでも効果のある広告を作ろうと取り組んでいます。

参照:【決定版】リスティング広告の広告文の作り方

そのためそこまですごく伸び代があるようには思っていないんですよね…どうなんでしょう。また「広告の有効性改善」に関しては、何を持ってして「有効である」と判断しているのかがよく分かりませんし、個人的にはここはまだまだ今後もアップデートがくるであろうな…と思っています。

3.Expansion(拡張)

キーワード追加によるインプレッションそのものの拡張を示します

注意すべきは「キーワードをとにかく追加して的を広げろ」的な話ではなく、除外キーワードも適切に行いつつ、無駄な拡張は実行しない上でのExpansion(拡張)を実行せよという話のようです。

キーワードの追加により機会損失の削減とコンバージョンの増加が見込めます。キーワードの追加については既に最適化案の中でも出てくることが多いので、日常的にポチポチと実行されている方も多いのではないでしょうか。

参照:最適化案の種類

4.Growth Ready(成長の準備)

1.〜3.を導入した上で機会損失を減らすために、予算制限を引き上げる取り組みのことを示します

キーワードを追加し、コンバージョンも増やしていく中で、広告予算も必然的に増やしていかなければなりません。

コンバージョンは増えるけど売り上げにつながらない…なんてことにもならないように、tROASを導入しながらクリエイティブの作成に時間をかけつつ、キーワードを追加し「4.Growth Ready」に沿って予算を引き上げて配信量を増やしていく…といったような形に至り、常にアカウントを成長させ続けようとする働きが有効に機能する状態にすることが、Search Quattro に移行する最大の狙いなのでしょう。

最後に

あくまで基礎的な内容や、機械学習が最適に働くアカウント構造が理解できていない段階でSearch Quattroを身につけても知識として活かせないような気がします。まずはMugenやGORINを正しく理解した上でSearch Quattroを確認し「なぜこの4つを導入していく必要があるのか」「自分の管理しているアカウントで本当にいずれも導入していく必要があるのか」といった点について考えながら取り組んでいく必要があります。

文責:川手遼一