Google 広告で付与され始めたパラメータ「wbraid」について

なんじゃこりゃ?」となる方が増えてくるかと思いますので、現状わかっている「wbraid」についてまとめて書いておきます。

注意事項

本記事は2022年3月現在の最新情報をもとに更新された記事です。

wbraid に関する情報は今後もアップデートが入る可能性が高く、記事閲覧時に情報が正しくない可能性も含まれております。その点あらかじめご了承ください。

ちなみに当記事では主にwbraidについて言及していますが、アプリ間の測定では gbraid が用いられています。

wbraidとは

wbraid とは Google 広告で2021年3月から導入が開始された、広告主様が Apple のポリシーに準拠して iOS での広告の成果を測定できるように導入された新しい URL パラメータです。アプリ間の測定では gbraid が、アプリとウェブ間の測定では wbraid が使用されています。

公式ヘルプ上では下記のように説明がなされています。

プライバシーをめぐる状況とユーザーの期待の変化に伴い、iOS 14 以降では、ユーザーの同意なしに Google クリック ID(GCLID)が使用されなくなりました。代わりに Google 広告では、広告主様が Apple のポリシーを遵守して iOS での広告の成果を測定できるように、新しい URL パラメータを 2 つ導入いたしました。パラメータは、アプリ間の測定では GBRAID と呼ばれ、アプリとウェブ間の測定では WBRAID と呼ばれます

iOS 14 以降でのキャンペーン測定に関する更新情報 – アナリティクス ヘルプ 」より引用

広告主様が Apple のポリシーに準拠して iOS での広告の成果を測定できるように、2021 年 3 月より新しい URL パラメータを導入しました。

この新しいパラメータ &wbraid={WBRAID} を使うと、コンバージョンに貢献した広告キャンペーンを特定し、コンバージョン モデリングで iOS での測定精度を高めることができます。

この新しいパラメータに対応するために、Google 広告アカウントとリンクされたグローバル サイトタグ(gtag.js)、Google タグ マネージャー(gtm.js)、Google アナリティクス(analytics.js)により、広告主様のドメインに新しいファーストパーティ Cookie がデフォルトで設定されます。その Cookie によって ATT ポリシーに則った形で、コンバージョンに貢献した広告を特定できます。

iOS 14 でのキャンペーン測定に関する更新情報 – Google 広告 ヘルプ 」より引用

これまで Google 広告では主に「gclid」が使われていましたが、現在一部のiOSやMackintoshに対して「wbraid」が付与されるなどの動きがあるようです。

参照:iOS 14 でのキャンペーン測定に関する更新情報

参照:Google クリック ID(GCLID): 定義

参照:Supporting partners through the rollout of Apple’s new ATT policies

一応英語版のGTMヘルプ記事には記載があるようです。

ロンさん@CEO_loves_tech 情報提供ありがとうございます!

これまでで分かっているwbraidのこと

2021年4月のおかださん@okadayoshi_ad のツイートで自分は初めて wbraid の存在を知りました。

現状出回っている情報を整理すると、下記のとおりです。

  • iOS において gclid の代わりに付与
  • ファインド、YouTubeに付与
  • 4月23日頃から付与開始

自分が実際に手持ちの案件で確認した限りでは、下記の通りです。

  • 流入全体ではなく一部のiOS、Macintoshで付与
  • 4月23日頃から付与開始
  • 日を追うごとに増えている?(23日と26日比で十倍に増えたケースも)
  • GAでもGA360でも確認
  • SDC、ファインド広告、YouTube広告、P-MAX(パフォーマンス最大化キャンペーン)経由で付与される

自分が確認した範囲では PC(Macintosh)でも付与されていましたので、モバイル端末に対する限定的なものではないようです。またSDCやファインド広告YouTube広告P-MAXでは確認できましたが、通常のGDNでは生じておらず、リスティング広告でもほぼ付与していませんでした(無視してもいいレベルで付与を確認)。

現状考えられる影響

現状考えられる影響として、下記2つがあげられます。

(1)計測ツールなどへの影響

現時点では Google 広告経由判別がされていないので、GAにおけるパラメータ除外などはすべきではありません(いちしま泰樹さん@makitani 情報提供ありがとうございます)

とりあえず下手に除外せず公式の対応を待つ…が正解のようです。

影響回避不可ですね。

(2)オフラインコンバージョンへのインポートが出来ない

wbraid は現状オフライン コンバージョントラッキングに対応していません。そのため今後オフラインコンバージョントラッキングを実施している場合、支障が出る可能性があります。またそもそもクリックIDは広告トラッキングとキャンペーンのアトリビューションを可能とするものですので、アトリビューションにも何らか影響が出るのかもしれません。…この点については、公式のアナウンスを待つしかなさそうですね。

例えば SalesforceからGoogle 広告にコンバージョンデータをインポートしていたりするケースで、かつファインド広告やSDC、YouTube広告、P-MAXを大々的に運用していたりする場合は要注意です。

最後に

個人的には「wbraid のパラメーターは、アナリティクスのレポートにはそのまま表示される」が…。

文責:川手遼一