Google 広告で付与され始めたパラメータ「wbraid」について

なんじゃこりゃ?」となる方が増えてくるかと思いますので、現状わかっている「wbraid」についてまとめて書いておきます。

注意事項

2021年6月現在公式ヘルプには情報の記載があるものの、wbraid については Google 側からの大々的なアナウンスは実施されておらず、情報が錯そうしています。当記事は主に一次情報とTwitter上での情報を参考に執筆されており、そのため記載されている情報には間違いが含まれている可能性も高く、今後内容が事前アナウンス無しに変更される可能性があります。何卒ご了承ください。

wbraidとは

wbraid とは Google 広告で2021年4月23日頃から確認されるようになった、新しいパラメータ(クリックID)です。これまで Google 広告では主に「gclid」が使われていましたが、現在一部のiOSやMackintoshに対して「wbraid」が付与されるなどの動きがあるようです。

参照:Google クリック ID(GCLID): 定義

AppleのATTに対する対応の1つと思われます(現状不明)

参照:Supporting partners through the rollout of Apple’s new ATT policies

一応英語版の公式記事には記載があるようです(ロンさん@CEO_loves_tech 情報提供ありがとうございます)

これまでで分かっているwbraidのこと

自分は24日のおかださん@okadayoshi_ad のツイートで初めて存在を知りました。

現状出回っている情報を整理すると、下記のとおりです。

  • iOSでのgclidの代わりに付与
  • ファインド、YouTubeに付与
  • 4月23日頃から付与開始

自分が実際に手持ちの案件で確認した限りでは、下記の通りです。

  • 流入全体ではなく一部のiOS、Macintoshで付与
  • 4月23日頃から付与開始
  • 日を追うごとに増えている?(23日と26日比で十倍に増えたケースも)
  • GAでもGA360でも確認
  • SDC、ファインド広告、YouTube広告経由の場合付与

自分が確認した範囲では PC(Macintosh)でも付与されていましたので、モバイル端末に対する限定的なものではないようです。またSDCやファインド広告、YouTube広告では確認できましたが、通常のGDNでは生じておらず、リスティング広告でもほぼ付与していませんでした(無視してもいいレベルで付与を確認)。

現状考えられる影響

現状考えられる影響として、下記2つがあげられます。

(1)計測ツールなどへの影響

計測ツールなどで除外設定や識別に用いているケースが有る場合、設定の見直しなどが必要になってきます。例えば従来のGAの場合、既にGCLIDを除外している場合、パラメータ除外を再設定する必要があったりします。

現時点ではGoogle広告経由判別がされていないので、GAにおけるパラメータ除外などはすべきではないようです(いちしま泰樹さん@makitani 情報提供ありがとうございます)

とりあえず下手に除外せず公式の対応を待つ…が正解のようです。影響回避不可ですね。

(2)オフラインコンバージョンへのインポートが出来ない

wbraid は現状オフライン コンバージョントラッキングに対応していません。そのため今後オフラインコンバージョントラッキングを実施している場合、支障が出る可能性があります。またそもそもクリックIDは広告トラッキングとキャンペーンのアトリビューションを可能とするものですので、アトリビューションにも何らか影響が出るのかもしれません。…この点については、公式のアナウンスを待つしかなさそうですね。

SalesforceからGoogle 広告にコンバージョンデータをインポートしていたりするケースで、かつファインド広告やSDC、YouTube広告を大々的に運用していたりする場合は要注意です。

最後に

個人的には「wbraid のパラメーターは、アナリティクスのレポートにはそのまま表示される」が…。

文責:川手遼一