技術ブログを書く15のメリットと4のデメリット

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「ppc-log.com」というドメインを取得してブログを書き始めてから早1年半が経過しました。

最近ようやく PV 数も増えてきて、ブログと Twitter を通して色々な人たちとの出会いや、コミュニケーションを取る機会が増えはじめ「ブログを書いておいてよかった」とつくづく思う機会も増えてきました。直近ではようやく月間 PV が1万を超えようやくスタートを切ることができたような実感を得ています。

技術ブログで月間1万PVを達成するまでにやった5つのこと

本日は1年半ブログを運営してきた自分自身の体験を通じてわかった、技術ブログを執筆することでの得られるメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。

もしこれから技術ブログや note を書き始めたいと思っている方の参考になれば幸いです。

技術ブログを書く15のメリット

技術ブログを書くことで得られるメリットは全部で15あります。

(1)情報発信の機会は情報取得の機会

まず大前提としてブログを書く=情報をアウトプットするということです。通常2,000文字〜3,000文字程度の記事を自分は執筆する事が多いのですが、その文章を読んだ人が SNS (特に Twitter )で感想をくださる事が多く、時に自分が知り得なかった情報や、より深い情報を提供してくださる事もあります。

例えば「Google さま、「テスト|テスト|テスト 」広告の件、ぜひご対応を。割と深刻です」の記事を公開した際は、より踏み込んだ内容について Twitter 上で田中さん@hyroki1980が言及してくださいました。

自分は上記の記事で「テスト|テスト|テスト」広告が世に出回ることによる問題点を指摘し、その上で改良案を提案したのですが、自分の改良案について田中さんが指摘を入れてくださり、結果記事公開後にご指摘頂いた内容を取り込み、記事をより深みのあるものに加筆修正するような形で対応することができました

(2)ブログや書いた記事が名刺代わりになる

初対面の方と話す際に「ブログ読んでますよ!」と声をかけてもらう機会が多いのですが、実際にブログそのもの、書いた記事そのものが名刺代わりに機能することも増えてきました。

また実際に下記のようにオーガニック上位掲載された記事は色々な人にシェアしてもらえることが多く、それによってブログが認知されているケースも多いのではないかと実感しています。

(3)SEOの知見を得られる

大手巨大サービスのSEOの知見を学ぶことはできませんが、知識としてではなく実体験としてブログ運用を通じて SEO の知見を得ることが可能です。

例えば、被リンクをいかに集めるのが難しいかといった事やサーチコンソール、WordPress の使い方に関する事まで、また実験的に新規ツールをサイト内に導入して事例として公開したりと、知識として知っていても実際に自分で動いてみて「こんなにやってもか…」ということを実体験ベースで学べます。

(4)求人媒体として機能する

実際にブログや Twitter を読んで弊社に面接に来てくださる方もいらっしゃり、面談を担当しているメンバーから定期的に共有を受けています

自分の場合はブログによる収益化をほぼ考えず展開しているので、実はそういうオフラインでのリアクションが一番ブログを書く上での原動力となっていたりするのかもしれません。

(5)様々な問い合わせが発生する

ブログを読んでくださった方から Twitter の DM 経由でお問い合わせが月に数件程度発生しています。特に運用代行の依頼に限らず、執筆やヘッドハンティングなど様々なご連絡を頂いています。

(6)転職が楽になる

前述したとおりブログが名刺代わりに機能していること、問い合わせが発生することからも分かる通り、転職の手助けにもなります。

自分は転職予定がないのであまり価値を痛感しませんが、実際にキャリアアップなどを検討されている方は技術ブログを始めてみることで、キャリア形成上何か有効に働くこともあるかもしれません。

(7)教育コストが下がる

例えば「どうして指名キーワードで広告配信すべきか否か?」など毎年新卒の配下のメンバーに説明するのは手間です。ですが一度文章化し公開しておければ手軽に下記記事 URL を「読んでおいて」と送って読ませることも可能です。

このように業務上発生する教育コストを下げる事が可能になります。

(8)主張や個人の見解を自由に書いて公開できる

ブログは会社のオウンドメディアなどと違い、自由度高く個人の意見を書くことができます。もちろん人を傷つける内容などを書くのは好ましくありませんが、個人の主張を自由に書き社会に公開できるというのは大きなメリットです。

例えば自分自身の中で「今は動画広告が旬だ」と思えば動画広告の記事を書けばます。それに対する SNS 上の反応を見ながら如何に自分と社会とで乖離があるのか、あるいはその広告にポテンシャルがあるのかを確認することができます。

また上記「テスト|テスト|テスト」広告のように、自分が感じた問題を社会全体に投げかけることも可能です。

(9)収益性も見込める

自分の場合は収益化をはじめから考えずにブログを書いていますが、収益化も可能です。収益化の方法は様々ですが、技術ブログを収益化しようとする場合下記5つが代表例になるのではないでしょうか。

  • アドセンス
  • アフィリエイト
  • 純広告
  • 記事広告
  • 人材紹介(自社インセンティブ制度活用など)

こちらについて詳しくは下記別記事で解説しているのでそちらをご参照ください。

(10)客観的な評価材料が得られる

肩書や所属を開示せずに情報発信を行えば、自分自身に元々ついていた情報に評価に左右されない、客観的な評価を社外から得ることができます

ブログの PV 数や SNS 上でのシェア数、被リンクの獲得数などはその代表例でしょう。

(11)執筆スキルが身につく

技術ブログを書くとなると必然的に長文を定期的に書くことになるため、執筆スキルも身につきます。

自分の場合、ブログの記事は1から10まですべて自分自身で全て書いているので、校正・校閲スキルも向上しました。またタイピングスピードも以前よりも遥かにあがっている実感があります。

(12)教えることで学べる

技術ブログは多くの場合、下記のように記事のパターンが決まっています。

  • 「とは?」記事
  • 速報(ニュース)記事
  • 翻訳記事
  • 一次情報に基づく個人の訴えを旨とした記事

特にアクセスが多いのが「とは?」記事になります。「とは?」記事はある機能について解説をした記事になります。例えば以下の記事では「TrueView アクション」についての解説を試みた記事になります。

これらの記事は初心者の方が読むケースが多く、そのため優しく、わかりやすく書かなければいけません。

「とは?」記事を書くためには常に「どのようにすればより初心者にわかりやすく伝わるのか」を考える必要があり、設定手順など普段は無意識的に行っている行動なども言語化する必要があります。

自分自身も執筆時に改めてそれらについて確認を取る必要があるため、必然的に勉強する機会を得ることができます。

(13)クライアントへの情報共有コストが下がる

自分の場合、クライアントから質問を受けたりした場合に、返答しつつも「この記事で詳しく書いているので、そちらを読んでください」といった形で過去に書いた記事の URL を送るといったことも行っています。

こうすることでクライアントへの情報共有コストを大幅に下げることが可能となります。

(14)外部の運用者との接触機会が生まれる

ブログを読んでくれた外部の広告運用者の方と会食する機会も増えてきました。自分から誘う場合、記事を読んだ方が声をかけてくださる場合など様々ですが実際にお会いしディープな会話を楽しんだり、情報交換をすることも可能です。

(15)自分が寝ている時も自分の書いた文章が人の役に立っているという充足感を味わえる

ブログは24時間365日公開されているため、誰かが悩んでいたり困っていたりする際に検索を行い、その検索結果上に自分のブログ記事が表示され、結果そのブログ記事を読み悩みが解消されるケースも数多く存在しています。

これらは実際にサーチコンソール上でのクエリを見るとより鮮明に理解することができます。

これによってなんとも言えない充足感を得られます。これについてはぜひ、ブログを実際に運営し体感して頂ければと思います。

技術ブログを書く4つのデメリット

技術ブログを書く上でメリットが多く存在することについては細かく触れてきました。しかしデメリットも存在しています。ここではデメリットについて触れていきたいと思います。

(1)初期投資が必要

無料のブログサービスや note などで始める場合は費用がかかりませんが、WordPress や有料サービスを利用しブログを書く場合は初期費用が発生します。

(2)時間がかかる

ブログの記事を書くために時間的に拘束されることになります。1記事あたりどんなに筆の速い人でも1時間から3〜4時間は拘束されることになります。特に自分の場合はエビデンスなどの確認に時間を取られる事が多く、そうした場合は6〜7時間以上は1記事を書くために時間を取られます。

(3)執筆作業は面倒くさい

執筆作業は単純に面倒です。まずは構成を考え文章を書き始めます。書き終えたあとに誤字脱字を確認したりサムネイルを作成したりする他、差し込むための図や引用の手配などを行います。

これらの一連の作業は、自分は慣れるまではかなり面倒に感じました。

(4)エビデンスを取らずに記事を書いても信用低下を招く

中途半端な記事やエビデンスに欠ける記事を書いても SNS 上でリアクションを取りに行くことは困難ですし、 SEO による恩恵を受けるのも次第に難しくなっていくはずです。

自分もなるべく一次情報を書くよう意識しており、いわゆる「コタツ記事」は特に広告運用に直結する記事では書かないように心がけています。

最後に

技術ブログは書き始めてから軌道に乗るまでに時間がかかるケースが多く、特に独自ドメインで始めた場合、最初の数カ月は誰にも書いた文章を読まれないような、無風の状態が続くことになります。

Google Discover やスマートニュースなどのレコメンド枠に記事が紹介されるとドっと人が押し寄せて読まれるようになることもありますが、固定の読者層(ブログのファン層)を形成していく取り組みは困難を伴います。

自分の場合は当初記事を書いたら Twitter で同業種の方向けにシェアをしていたためそれらからのアクセスや、運営堂メルマガ経由でのアクセス、 Google Discover からのアクセスが大半を占めていました。

以下はブログ開始当初と直近数ヶ月の流入別UUを比較したものです。

現在ではオーガニックからの流入も増えてきました。初動さえしっかりと乗り切れば、基本的にブログへのアクセス数は自然増していく傾向にあります。

また上記データからも分かる通り、初動からアクセスを確保したい場合などは同業者が多く利用している SNS を使ってブログ更新情報の発信をあわせて行っていくと効果的です。

文責:川手 遼一