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リスティング広告の作成において記号を使用するケースは多々ありますが、記号を用いた広告を入稿する際に、下記のようなケースはよくありがちです。
「あれ…“?” Google も Yahoo! も使えたっけ?」
「“【】”って Yahoo! も使えるようになったんだっけ?」
「“~”は… Yahoo! は使えないんだっけ!?」
特にクライアントに事前に広告確認をお願いしなければいけないケースなどで、クライアントから OK をもらったのに関わらず、いざ入稿してみると規定で NG となってしまいクライアントサイドに迷惑をかけてしまう経験などのある方は多いのではないでしょうか。
本日は使用可能な記号、使用不可能な記号について媒体別にまとめたものをご紹介したいと思います。また自分が実際に使用頻度の高い記号について、文字数を削ってでも記号を使う理由について、そして「これは意味あるのかな?」と感じる記号の使用例についても解説していきたいと思います。
※この記事は2021年2月27日時点での情報を参考に作成された記事です
目次
Google 広告、Yahoo!広告のテキスト広告とは?
Google 広告、Yahoo!広告において「テキスト」の名のつく広告は複数存在します。この記事の中で「使用可能」かどうかを確認した広告は下記図の(テキスト)広告になります。
つまり YDA のテキスト広告などは含まない一覧 ということになります。
使用可能な記号について(一覧)
各媒体(Google 広告、Yahoo!広告)別の記号の使用可否一覧が下記の通りとなります。
(1)使用可能な記号一覧
記号 | Yahoo!広告 (検索広告) | Google 広告 |
()(全角) | ◯ | ◯ |
【】(全角) | ◯ | ◯ |
( )(半角) | ◯ | ◯ |
<>(半角) | ◯ | ◯ |
《》(全角) | ◯ | ◯ |
≪ ≫(全角) | ◯ | ◯ |
{}(全角) | – | – |
〈〉(全角) | – | – |
‘(全角) | ◯ | ◯ |
’ (全角) | ◯ | ◯ |
`(全角) | ◯ | ◯ |
´ (全角) | ◯ | ◯ |
“(半角) | ◯ | ◯ |
。(全角) | ◯ | ◯ |
、(全角) | ◯ | ◯ |
・(全角) | ◯ | ◯ |
,(全角) | ◯ | ◯ |
,(半角) | ◯ | ◯ |
.(全角) | ◯ | ◯ |
.(半角) | ◯ | ◯ |
% (全角) | ◯ | ◯ |
%(半角) | ◯ | ◯ |
& (全角) | ◯ | ◯ |
&(半角) | ◯ | ◯ |
: (全角) | ◯ | ◯ |
; (全角) | ◯ | ◯ |
:(半角) | ◯ | ◯ |
; (半角) | ◯ | ◯ |
… (全角) | ◯ | ◯ |
‐(全角) | – | ◯ |
– (半角) | ◯ | ◯ |
+ (全角) | ◯ | ◯ |
-(全角) | ◯ | ◯ |
+(半角) | ◯ | ◯ |
– (半角) | ◯ | ◯ |
±(全角) | ◯ | – |
×(全角) | ◯ | ◯ |
÷ (全角) | ◯ | – |
=(全角) | ◯ | – |
≠ (全角) | ◯ | – |
∞ (全角) | ◯ | – |
/ (全角) | ◯ | ◯ |
/(半角) | ◯ | ◯ |
\(全角) | – | ◯ |
? (全角) | ◯ | ◯ |
!(全角) | ◯ | ◯ |
? (半角) | ◯ | ◯ |
!(半角) | ◯ | ◯ |
¥(全角) | ◯ | ◯ |
¥(半角) | – | ◯ |
@ (全角) | ◯ | ◯ |
#(全角) | ◯ | ◯ |
#(半角) | – | ◯ |
♯(全角) | ◯ | – |
@(半角) | ◯ | ◯ |
”(全角) | ◯ | ◯ |
“(全角) | ◯ | ◯ |
&(半角) | ◯ | ◯ |
&(全角) | ◯ | ◯ |
〜(全角) | ◯ | ◯ |
~(半角) | – | ◯ |
→←↑↓(半角) | – | – |
® | – | ◯ |
™ | – | ◯ |
© | – | – |
≦(半角) | – | – |
≧(半角) | – | – |
≠(半角) | ◯ | – |
∞ (半角) | ◯ | – |
♪(全角) | – | – |
$(半角) | ◯ | ◯ |
$(全角) | – | ◯ |
※(全角) | – | – |
〆(全角) | – | – |
Α~Ω (全角) α~ω (全角) А~Я (全角) а~я (全角) | ◯ | – |
(2)表に関する注意事項
こちらの表は2021年1月8日時点での情報を参考に作成されたものになります。また上記表はあくまでも補助的な資料となります。実際には使用を禁止されている記号を広告で使用し入稿したとしても、審査が通る場合があります。
注意すべき点について
以下記号を利用する上での注意事項になります。記号を使用した広告を入校する際などにあわせてお読み下さい。
(1)使用可能な記号を使用しても審査落ちになることがある
使用可能な記号を使用しても広告が審査落ちになってしまうケースがあります。例えば記号の連続使用や同じ記号を用いた連続表現、広告上の文脈とは関係のない記号利用がその典型例です。これらについては媒体別、記号別に詳細異なりますので詳細に関しては下記ヘルプをご参照下さい。
【参照】
(2)意外とNGな記号一覧
次に上記表でも解説したとおり、意外と使えない記号があります。例えば「※」や「→←↑↓」や「♪」そして「〆」などです。自分も「〆」などをキャンペーン展開時の広告で使用しようとしましたが審査落ちしてしまった苦い記憶があります。事前に両媒体で使用不可能な記号については頭の中に入れておくことをオススメします。
広告上での記号使用に関する個人的な見解
次に、自分がよく使用する記号や記号使用についての個人的な見解についても解説しておきたいと思います。
(1)よく使用する記号
以下がよく使用する記号一覧です。
記号 | Yahoo!広告 | Google 広告 |
【】(全角) | ◯ | ◯ |
%(半角) | ◯ | ◯ |
&(半角) | ◯ | ◯ |
!(半角) | ◯ | ◯ |
?(半角) | ◯ | ◯ |
〜(全角) | ◯ | ◯ |
~(半角) | – | ◯ |
¥(全角) | ◯ | ◯ |
¥(半角) | – | ◯ |
まず「【】」については2020年にYahoo!広告でも使用可能となり話題になりましたが、自分も実際に使用するケースは多いです。例えば「【】」内にブランドキーワードを入れるケースや、他社が指名キーワードで広告配信してきている場合などに「【公式】」などと記載して存在感をアピールする際に使用します。
また広告をクリックする層をコントロールしたい場合にも使用します。例えば特定の商材で広告文に「【人性を変えたい方限定】」などと記載するなどすることにより、比較的LTVの高い層のクリックを狙いにいくなどといった形で使用が可能です。
そして「【】」の使用に関しては媒体側からも正式に効果がある情報が出されています。そちらに関してどの程度数値に影響があるのか、興味がある方は下記リンクよりご確認下さい。
そして期日、価格を訴求する際に「~」を使用するケースもあります。これは「から」を使うよりも「~」を使えば文字数が削減できるためです。また「円」に関しては「¥」「¥」を使用するケースもありますが前後の文字のバランス感などを見ながら使用を検討します。そして特に「¥」はYahoo!広告では使用できませんので、設定する場合も注意しながら設定していく必要があります。
「®」に関しては Google のみ使用可能ですが、細かくクライアントから指定されない限り使用することは殆どありません。どうしても使用しなければならない場合は Yahoo! 広告では「(R)」と代替表記するなどで問題ないでしょう。
(2)「それ意味あるの?」という記号の使用方法
一時はよく見かけましたが例えば「/」の使用については入念に検討すべきです。例えば「クーラー即日修理/中央区」などといった広告見出し(タイトル)の使用が本当に最適なのかについては甚だ疑問です。記号は使用方法次第では強烈なインパクトをユーザーに与え、視認性も驚異的に向上させます。しかし、使用方法を間違えればただただ希少な文字数を削ることになるだけです。
自分も実際に上記ような形で「/」を用いた広告分を使用していた記事がありますが、通常のテキストだけのものと比べた際にそれほど数値的なインパクトはありませんでした。そのため記号に関しては「本当にこれは記号を使用するべきか?」と考え設定する必要があります。
またリスティング広告の理想的な作り方については、下記記事にて詳しく解説しています。もし興味があればそちらをご一読下さい。
リスティング広告の広告文の作り方
(3)使用可能な記号は今後もアップデートされる可能性が高い
Google 広告では先行して既に多くの記号を使用することができます。しかしYahoo!広告ではまだまだ使用できない記号も多く、今後もアップデートを経て使用できるようになるものが沢山出てくる可能性があります。
そのため使用可能な記号のアップデートは気にかけておく必要があります。
現に2020年も「【」が使用可能になるアップデート、2021年も「〜」が使用可能になるアップデートが行われました。
参考:検索広告において【 】隅付きかっこ が使用可能になりました!
参考:【検索広告】広告文に使用可能な記号の追加について
最後に
媒体側が例えば「【】を使うと成果が上がったよ」というデータを提示しても「記号を使えばそれでいい」と即解釈すべきではありません。可能な限り記号を使用したとしても記号ばかりで見た目のおかしな広告になりかねませんしユーザーの混乱を招く広告をつくってしまっては元も子もないからです。
しかし「記号を使った事による効果」は美的感覚ではなく、データを見てから判断すべきです。1人の広告運用者が脳内で抱いている美的感覚に反するからといって「良い広告(コンバージョンの取れる広告)ではない」と判断するのは早計だからです。一見「え、ダサ」「既存の広告とイメージが違いすぎる」と思うような広告でも反応が良いケースは珍しくありません。そして多くの広告主は美的に優れた広告を配信したいのではなく、コンバージョン(購買の発生など)を目的に広告配信を望んでいます。そのことは念頭に置き、記号を用いた広告配信はすべきです。
また上記ページ内部で解説している表に関しては以下より PDF でダウンロード可能です。ご活用下さい。