運用型広告に関する情報収集方法について

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悩ましいのは、協力頂いた皆さんには持続的なサイト維持以外何の見返りもないということです。せめて皆さんから頂いた額を見て、ブログ読者の方への感謝の気持ちを忘れぬよう日々努めます。

最近は広告運用をインハウス運用されている方とも話す機会が多くなりつつあり、その中で「リスティング広告を含む、いわゆる“運用型広告”と呼ばれている広告に関する情報はどのように収集すればいいのか」という質問をよく受けるので、その点について少し解説しておきたいと思います。

自分自身がどのように情報を収集しているのか

まず自分自身がどのように情報を収集しているかについてですが、至ってシンプルで下記(1)〜(6)の通りです。

(1)公式ヘルプを読む

これは以前に谷澤さん@Hamsubter連続ツイートに影響され、広告運用初心者向けに書いた note 記事「広告運用初心者がまず取り組むべき6つのポイント|最速で広告運用スキルを技術習得」の中で解説した通りなのですが、公式ヘルプはもっともチェックすべき情報源です。

そのため自分は「まずはとにかく公式ヘルプを読め」という話を常日頃から部下によく話しています。多分これは5年後、10年後も変わらないはず。

要点は下記引用通りです。

まず広告運用経験がない場合は、公式ヘルプの情報だけを参照してください。

例えば経験がない状態で広告代理店などのブログなどを読んでしまうと、情報真偽の見極めができないため、また情報の陳腐化が激しい業界であるため、場合によっては間違った、古い知識を身につけてしまう可能性があります。

広告運用初心者がまず取り組むべき6つのポイント|最速で広告運用スキルを技術習得」より引用

以下に各主要媒体の公式ヘルプへのリンクを貼っておきます。

Yahoo!広告ヘルプ
Google 広告 ヘルプ
Facebook広告サポートセンター
Twitter広告ヘルプセンター

また度々公式ヘルプの内容は更新されるので注意が必要です。「大事だ!」と思った記事はブックマークしておき、定期的に見返すと良いでしょう。

そうすることにより、例えば下記ツイートでシェアしたように Facebook が画像内で使用手できるテキスト量を変更し、それを公式ヘルプでシェアするといた、大規模変更にも即座に気がつけるといった事も可能になります。

また Google アラートのような、特定のドメインやキーワードを登録しておくと記事の更新や情報を無料で通知してくれるサービスや、有料ですがサイト情報が更新されると通知してくれるサービスなどもあるので「気になるヘルプ記事を全部自分で確認するのが難しい」という方は、そういったサービスを使ってみると良いのではないでしょうか。

(2)自分で一次情報を取りに行く

一次情報の取得については以前からもブログ、Twitter 上などで述べている通り、自分は非常に重要視しています。

最近だと自分が尊敬している才流の栗原さん @kotakurihara が年末に下記のようなツイートをされており、とても印象的でした。

ここで言及されている「行動から得られる情報や選択肢の価値」がまさに一次情報によってもたらされる価値そのものです。

自分が一次情報収集を重要視する理由は、主に下記2つです。

  • エンドユーザーに関する「妄想」を可能な限り減らすため
  • 他の広告運用者、競合他社が有していない情報を手にするため

一次情報を取得する重要性については下記別記事でも詳しく述べているので気になった方はそちらをご一読下さい。

また例えば自分の場合、特にブログで記事を書く場合などは想定読者を「過去の自分」に設定し「過去の自分が知りたかったこと」を一次情報を織り交ぜながら書くように心がけています。

そちらについては下記記事で詳しく述べているので、興味があればそちらをご参照下さい。

(3)社内、社外の優秀な人に聞く(質の高い2次情報にアクセス)

「社内、社外の優秀な方に話を聞きに行く」というのは非常に有効な手段です。まず社内の場合は「優秀な人」が在籍していることが前提となりますが、自分の場合は各媒体に関する一次情報を豊富に持っている運用者が社内にいたりもするので、そういった方に直接話しを聞きに行ったりします。

また媒体各社が出す情報、レポート、担当者さん個人によって持ち込まれる情報も重視します。ただし全てそのまま受け入れるのではなく、文字情報ベースでのエビデンスなども確認しつつ噛み砕いていくような形で自分は情報を処理しています。

例えば公式が発信している情報と体感値がズレている場合など確認したりすることもあります。例えば下記図のように、自分は社内チャット情報を定期的に提示するのですが、他のメンバーもそれに対して意見をくれたりします。

※ちなみに弊社ではこんなやり取りが毎日のようにチャット上で横行しています

またこれまでは社外の広告運用者の方とは今まであまりオフラインでは交流(会食など)をしてこなかったのですが、昨年から少しずつ積極的な交流を試み始めています。

ただ少し積極的にご飯を食べに行きにくい社会的な雰囲気もあるので、今年は少数でなおかつ状況を見ながら継続的に行っていきたいなと考えています。

※2021年2月現在、残念ながら昨今の情勢を考えるとあまり初対面の方と積極的に行く気になれません

(4)最近刊行された書籍

書籍は本屋に定期的に通うほか、Amazon で「広告・宣伝」「マーケティング・セールス」のランキングに目を通して購入の上一読し、気が向けば Amazon にレビューを書いたりしますし、過去ブログ記事の中でも「書評」として数冊ご紹介したりもしています。

昨年読んだ本だと、中尾さん @propo0202 の『ビジネスを加速させるランディングページ最強の3パターン制作・運用の教科書』は内容も明確ですごく良かった。

下記記事は一読した際に書いた書評記事になります。

特に自分の場合は書籍ではサイト周りの情報や、GA 関連の情報などを収集するケースが多いです。広告関連の情報であればある程度自分でも情報の正誤判断が可能なので最新情報を追えるのですが、例えば 直近だと GA4 に関する最新情報は自分では判断することが難しいため、 GA4 に関しては自分自身「出版社の校閲をクリアした内容をインプットしたほうが効率が良い」と判断し、確かな情報が出てくるのを待っているような状態です。

(5)運営堂さんのメルマガ

基本運営堂さんのメルマガを読んでおけば間違いないでしょう。

たった500円で広告だけではなく、Web 周りの最新情報を集められます。下記リンクよりご登録可能です。

(6)Twitter

タイムラインも検索もどちらも使います。

ただし Twitter で集めた情報は場合によってはかなり質の低い2次情報になるので、情報の正誤判断には注意が必要です

検索するキーワードとしては「ファインド広告」とか「TrueView」とか「ブロード」など、施策名で検索すると良いかも知れません。「リスティング広告」とか「YouTube広告」だとノイズが多いので、ただ不思議と「Facebook広告」とかはイケます。

最近だと自分は海外の運用者のツイートをよくチェックしています。結局時差の問題で新機能などは海外でいち早く情報がリリースされることが多いため、そちらで最新情報を収集し社内チャットや Twitter などでシェアする機会も多いのです。

あまり良くない収集方法

次に推奨しない、あまり良くない情報収集方法についても解説しておきます。次の(1)(2)に関しては、特に初心者の方ほど実施非推奨です。

(1)書籍(刊行から年数のたっているもの)

基本的に特に情報の変化が激しく、陳腐化も起こりやすいため刊行から年数の経過している書籍の情報は鵜呑みにしてはいけません。

ただもちろん、例外はあります

昨年だと特に阿部さん@semlabo の『新版 リスティング広告 成功の法則』なんて年末に再読しましたが、新版は2014年に刊行された本なのに未だに現場で重要視されているポイントや考え方も記載されていてすごく良かったです。あまりにも素晴らしい内容だったので、最近でも書評記事も書いたりしました。

つまり、一概に「刊行から年数が立っている書籍はすべてダメ」という訳ではないのです

ただ特に初心者の方の場合、刊行から年数が経過している書籍の中身の精査、つまり「現在も正しいところ」「現在は正しくないところ」の判断が難しい部分もあるかと思いますので「原則刊行から年数の経過している書籍の内容を鵜呑みにしない」という認識で良いかと思います。

(2)オーガニック掲載結果

正直な話をすれば、ググってもあまりいい情報が出てこないケースも珍しくありません。

これはコンテンツ制作側の問題でもあり、検索エンジン側の問題でもあるのですが、上位掲載されているコンテンツが古い情報を載せたまま放置されていたりするものも多く、注意が必要です。

もし使用される場合は下記図のように、公式ヘルプ URL で フィルター検索するなどがおすすめです

ちなみに検索エンジンを使うよりも Twitter で検索したほうが最新の良い情報を拾えたりします

そのため自分は「自分自身がどのように情報を収集しているのか」に Twitter 入れています。特にアフィリエイターの方が有益な情報を発信されているケースが多く、そういった方のものを見た方が参考になる事も多いです。

最近だとpiaさん@ad__pia の下記記事なんかすごく良かった。

こういうコンテンツをもっと読みたいですし、自分も書けるようになりたいです。

もちろん広告代理店や媒体公式情報、大手メディア、有名な著名人が出す情報が全て良くないかと言えばそんなことはなく、精査した上で優れたコンテンツを出しているところも多くあります。

しかしドメインが過大評価され、中にはとんでもない記事を書くメディアの記事がオーガニック掲載結果上位に掲載されていることも多く、そういった情報の精査確認までは現在の検索エンジンでは難しいのか最適化されないケースも多いため、そういった事実がある以上は…ということで今回は初心者の方は特に実施非推奨という分類に入れさせて頂きました。

良い記事は比較的 Twitter 上で多くの方が読み拡散される傾向にありますので、そういった情報収集用に Twitter アカウントを取得しておいて定期的にチェックしてみても良いかも知れません。

結論:初心者におすすめの情報収集方法

上記の内容を踏まえ、下記が初心者におすすめの情報収集方法になります。次の1.〜7.で優先順になります。

  1. 公式ヘルプを読む
  2. 社内のメンバーに話を聞く
  3. 社外の優秀な同業者に話を聞く
  4. 最近刊行された関連書籍を読む
  5. 古典の類を読む
  6. 運営堂さんのメルマガを読む
  7. Twitter で情報を集める

おまけ

少し高等テクニックではありますが「情報を出して反応を見る」という手もあります。例えば下記のようにツイートし、どのぐらいの反応があるのかで情報を集めるといったような手法です。

引用 RT などをチェックすれば、他の人が体感価などの二次情報を共有してくれることもあるのでそれをチェックすればいいのです。「海老で鯛を釣る」というほどのものではありませんが。

もちろん Twitter 上での情報なので鵜呑みには出来ませんが、参考程度には活用可能です。有益な情報が集まることもきっとあるはずです。

他にも Twitter にはアンケート機能などもあるので、そういったものも活用してみても良いかもしれませんね。以下、そのはたさん@sonohata_r がアンケート機能を利用された際の参考ツイートです。