【書評】『新版 リスティング広告 成功の法則』今あえて再読すべき理由について

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以下は2021年1月3日に Amazon レビューに投稿した内容になります。

新版 リスティング広告 成功の法則

Web 広告業界にも少なからず何冊かの名著があり、特にそれらの本については「この本はいつかしっかりと読み直して、その上で書評として書き残しておかなければダメだな」というものが幾つかあります。ただその「幾つか」を改めて読み直して書評を書くのは今更すぎて変な話だし(だってそんなに広い業界じゃないし、中には既に面識がある人もいるし…何より小っ恥ずかしいでしょう?)なかなか「書く機会」がなければ書く機会がありません。

今年の年末年始は実家に帰省ができず、年末から例年に比べて多くの本を読み進めていました。そしておそらく以前に紙の本として読んだはずの本書を Amazon で見かけ、新人教育用に Kindle で購入し直し再読しました。そして連夜、いわゆる風呂本(風呂の中で Kindle で読む用の本)として読み進めてきました。

読み進めて20%ぐらい。Kindle は読み進めるとページ右下部にパーセンテージが表示されるのですが、ちょうどチャプター2の途中ぐらいから段々ともったいないのでちびちびと読むようになり、遂には1夜1チャプター読みで読み進めるようになり(といっても全7章なので1週間ももたなかったのだけど)最終夜は「あゝ、今夜が最終夜か…」と読み終わる事が念頭にありつつも読み進め「あとがき」ときた時のテンションのブチ上がりようといったら(ご想像にお任せします)

前説が長くなってしまいましたが、本書の感想を簡潔にいくつか述べておきたいと思います。

本書は約8年前に新版として書き直しの上出版された本なのですが、驚くべきはその古びなさ。通常1〜2年で内容が古くなり大半が使い物にならなくなる事が珍しくないWeb広告業界の本としては極めて長命な、いわゆる古典の部類なのです。なぜ古典なのか?といえば本書の大半は「思考法」や「考え方」を主として書かれており、それがタイトルにもなっている「成功の法則」そのものだからです。

自分は読み進めていくにあたり、最初は「あ、昔の管理画面だ」「あ、この頃はこんな名称だったな」と読み進めていたのですが、段々と「…ん?なんでこの人はこの間自分が部下に教えたり、クライアントにアドバイスを求められたときに受け応えているような内容を知ってるんだろう…」「あれ?なんでこの間の社内勉強会で◯◯さんが議題に挙げたテーマを、なぜ8年近く前にこの人はこの本の中でより的確に、そしてより鋭く迫っているのだろう」とつい食い気味に読んでしまったりする箇所もありました。まさにそこが私がちびちびと読み進めるようになってしまった理由です。

そしてタイトルにも書いたとおり「何故今?」なのですが、まず前提として様々な理由から(これは単純な媒体側のアップデートの影響もあるし、 Apple の iOS 14リリースに伴うホント複雑なあれこれの影響もある)今まさに「ディスプレイ広告はここ数年来で、これから最も大きく変わるのではないか?」と思っています。

その上で本書にも書かれているように「しっかりと本質を理解して、その上で広告に携わることの重要性がどんどん上がってくるのではないか」と自分は考えています。

どんなに技術が長けていても、どんなにリスティング広告の手法に詳しくても、基本原則である「誰に何を売っているのか?」という「本質」を理解していなければ無用の長物となってしまいます。この気持ちを忘れなければ、きっと良いアイデアが浮かんでくることでしょう。

「あとがき」より引用

2021年も家で時間を過ごす時間が多くなりそうな年になりそうですが、自分の運用スタイルを見つけ直したい、広告に対する向き合い方を考え直したい、新しくリスティング広告を始めたいという方にオススメの1冊です。

ただ「完全にゼロペースでこれから始めるよ!」という方は年末に改訂新版が出た『リスティング広告のやさしい教科書。 改訂新版 ユーザーニーズと自社の強みを捉えて成果を最大化する運用メソッド』も合わせて一読されると良いかもしれません。流石に8年前の本なので…キャプチャとか、名称、URLは一部完全に変わっているので。