Clarity は Google Analytics(以下、 GA)との連携が可能です。正確には、2020年11月4日から GA との連携が可能になりました。2021年4月現在は GA4 との直接連携も可能になっています。この記事の中ではメリット、具体的な連携方法について触れていきます。
目次
まずメリットですが大きく分けて2点あります。下記の通りです。
- GA 上でカスタムディメンションが作成され、分析作業の簡略化が可能になる
- Clarity 上で GA のデータが見れるようになる
上記のような点に魅力を感じるのであれば GA とClarity の連携を行うことをオススメします。
具体的な連携方法については下記の通りです。
「Settting」内「Google Analytics integration」の「Finish Setup」をクリックします。

Google アカウントでClarityにログインしている場合、下記のように表示されます。

特定のドメインを選択します。今回はPPC-LOGのドメインを選択し「Save」をクリックします。

Save後にページを更新すると、下記図赤枠のようになっている事が確認できるはずです。

以上で連携完了です。しばらく時間をおいてからGAを確認すると、下記図のように「カスタムディメンション」を確認が設定されています。

全部で注意事項が4点あります。
GA との連携を行うことで GA 側にカスタムディメンションが作られ、イベントヒットが送信されるようになります。そのため既にイベントを設定している場合はイベントの表示が混在することになるため注意が必要です。個人的には GA アプリなどでイベントを日頃確認している場合、少し見にくくなるように思います。
また上記したとおり「GA を連携させることで GA 上でカスタムディメンションが作成され、分析作業の簡略化が可能になる」わけですが、イメージとしてはGAでざっくりとデータを見た上で、Clarity でミクロ(ユーザーレベル)な分析を行っていくようなイメージになります。
GA と Clarity を連携すると GA のデータを Clarity 上で確認することができるようになるため、仮に GA の権限を持っていないユーザーであったとしても Clarity の権限のみ付与していれば Clarity 上でデータ閲覧が可能になります。
以下実際に Clarity 上で閲覧することのできる情報になります。数値はマスキング処理しています。

上記図の「Acquisition report」において、突出してオーガニック流入の多い日がありますが実はこの日はその翌日、翌々日と対して流入数が変わらない日になります。
このように GA と連携していたとしても、Clarity 上で誤ったデータを表示することが多々あるため、特に Clarity 上でGA の数値に異常値が見られる場合は、GAの管理画面上で直接数値を見て確認することをオススメします。
そして最後に、GAと連携出来ない場合、公式ヘルプによれば手動で新規のカスタムディメンションを GA 側で作成することを推奨しています。
もし GA と連携できない場合、下記情報でカスタムディメンションを手動で作成して下さい。
Name: Clarity Playback URL
Scope: Session
Active: checked
実際に拙ブログ記事を読んだ方からも「連携ができない」とのお声がありましたが、GA 側でカスタムディメンションを作成した所、「無事連携できた」とのご報告を頂きました。ご参考になれば幸いです。
文責:川手遼一
