Google 広告とClarityの連携方法や連携メリット、リスクについて解説

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2024年12月以降、Microsoftが提供する Clarity とGoogle 広告の連携機能の一般提供が開始されました1

本記事では、具体的な連携方法や連携するメリット、リスクについて解説していきます。

1.概要

Clarity とは 、Microsoft が無償提供しているWebサイト訪問者分析ツール2で現在世界中で100,000以上もの Web サイトで利用されています3

Google 広告と Clarity は簡単に、1〜2分程度で連携することが可能です。

連携することで、以下のように情報を得ることが可能となります。

  • Google 広告のパフォーマンス、各キャンペーン経由で流入したユーザーのレコーディングデータ、ヒートマップデータを専用ダッシュボードで確認可能
  • 「広告上でコンバージョンしているユーザーはどのようにサイト内を回遊しているのか」などのデータを、専用のダッシュボードからヒートマップやアテンションヒートマップなどで可視化可能4
  • 上記取得したデータを Copilot を用いて効率的に分析

2.具体的な連携方法

具体的な連携方法、設定の流れについては、次のとおりです。

  1. Microsoft Clarity にログイン
  2. 「設定(setting)」をクリック
  3. 「設定(setting)」内の「セットアップ(set up)」をクリック
  4. 「セットアップ(set up)」内の「Google 広告の統合(Google Ads Integration)」をクリック
  5. (ログイン)認証作業
  6. 関連する Google 広告アカウントを選択
  7. 管理画面上にて、Google 広告の項目にて「ログイン済(Connected)」と表示されるかを確認

以下、実際に管理画面上で操作した際のキャプチャをまとめたものになります。

(1)「設定(setting)」をクリック

(2)「設定(setting)」内の「セットアップ(set up)」をクリック

(3)「セットアップ(set up)」内の「Google 広告の統合(Google Ads Integration)」をクリック

(4)(ログイン)認証作業

Google 広告でログイン認証作業を行う場合、次のように表示されるはずです。

(5)関連する Google 広告アカウントを選択

(6)管理画面上にて、Google 広告の項目にて「ログイン済(Connected)」と表示されるかを確認

最後に、「Connected」であるかどうかを確認します。

3.連携するメリット

連携するメリットについてですが、下記3つの通りです。

(1)ダッシュボード「広告」から広告経由の流入について確認可能

ダッシュボード「広告」から、Google 広告のパフォーマンスや、Google 広告経由で流入したユーザーのレコーディングデータ、ヒートマップデータの確認が可能になります。

(2)「広告」のダッシュボードから、コンバージョンに繋がったユーザーのヒートマップやアテンションヒートマップなどを効率的に可視化

(3)上記取得したデータを Copilot を用いて効率的に分析

例えば、「閲覧済みURL」で「thanks」などとサンクスページの条件を指定することで、特定のキャンペーンや広告経由のデータのみを抽出し、簡単に Copilot を使用してサンクスページを閲覧したユーザー(つまりコンバージョンしたユーザー)の行動を分析することが可能です。

分析した結果(ここでは要約)は、左側に表示されます。

脚注に詳細記載したとおり、もともと Google 広告と連携せずともパラメータを付与しておくことで、Google広告の特定の広告キャンペーン経由で流入したユーザーか否か、コンバージョンしたユーザーかどうかを認識可能でした。ただし、Google 広告 との連携を行うことで、より効率的に分析が可能となります。

4.注意点

注意事項について、次のとおりです。

(1)Clarityに関して「管理者(Admin)」権限を有していないと紐付け不可

Clarity と Google 広告との連携には「管理者(Admin)」権限を有する必要があります。

権限がないと、連携のためのボタンをクリックすることができません。

権限については詳細にまとめた別記事がありますので、そちらをご参照ください。

Clarityの権限を第三者に付与する方法について|権限の種類、権限別に実行可能なことについても解説
https://ppc-log.com/measurement_tools/microsoft-clarity/1418/

(2)Google 広告の権限を有していないと Clarity との紐付けは不可

Clarity への Google 広告紐付けを行う場合、Google 広告の「編集」以上の権限を有しておく必要があります。

(3)Clarity の権限があると広告データの権限を付与せずとも広告データを確認可能に

Clarity とGoogle 広告を連携することによって、 Clarity 閲覧時に Google 広告のパフォーマンスを確認可能となります。

5.最後に

Clarity のオフィシャルブログでは、次のように説明がなされています。

Stay tuned for updates as we continue expanding Clarity’s capabilities to unlock deeper advertising insights!

(訳)Clarityの機能をさらに拡張し、より深い広告インサイトを引き出せるよう取り組んでいます。最新情報をお見逃しなく!

Unlock Deeper Insights with Microsoft Clarity’s Google Ads Integration – Understand your customers | Microsoft Clarity Blog」より引用

Google 広告との連携によるデータ分析は、今後よりアップデートされていくことが想定されます。

PPC-LOGでも、アップデートに伴い追って解説記事を公開していきます。

文責:川手 遼一

  1. Unlock Deeper Insights with Microsoft Clarity’s Google Ads Integration – Understand your customers | Microsoft Clarity Blog
    https://clarity.microsoft.com/blog/google-ads-integration/ ↩︎
  2. Microsoftのサイト訪問者分析ツール「Clarity」とは?設定方法や使用方法、注意事項について解説
    https://ppc-log.com/measurement_tools/microsoft-clarity/439/ ↩︎
  3. 公式サイト上にて実績として「100k+ sites globally」と記載 ↩︎
  4. 「特定のキャンペーンから流入したユーザーがどのようにサイト内を回遊しているか」の可視化も可能ですが、それはもともとGA4と連携することで実現可能なものであったため、ここでは未記載。また特定のキャンペーン経由でコンバージョンしたユーザーのデータを確認することはパラメータを付与している場合、これまでも可能だったものの、Google 広告と連携することで、より効率的に実現できるように ↩︎