コールトラッキング(電話効果測定)ツールを導入できない場合に比較的有効な対処法

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運用型広告や自然検索流入からの自社への架電を計測するために、いわゆるコールトラッキング(電話効果測定)ツールを導入しているケースは多数あるかと思います。

しかし、諸般の事情でツールの導入が難しいケースもあるのではないでしょうか。

今回はそれらが導入できない場合に、比較的有効な打開策をご共有します。

1.前提として

まず前提として、ツールを導入するのがもっとも間違いなく、正確な効果計測が可能です。

「コールトラッキング」と検索すれば、比較的安価なもの(特に050のものなど)もありますので、そういったものを活用するのが間違いないです。

2.今回ご紹介する比較的有効な対処法

今回ご紹介する比較的有効な対処法ですが、率直にお伝えすると下記の通りです。

  1. エンドユーザーが架電する
  2. クライアント側で受電後にサイト内で特定の行動をしてもらうように案内をする
  3. その特定の行動をコンバージョン計測

また「特定の行動」ですが、サイト内に分かりづらい導線を設定し、特定の行動(ページビューやアクション)を実行するとタグが発火するように設定しておけば問題ありません。

3.サンプルケース

以下のような環境において、導入することで有効です。

実際の事例について細かく記載することができないため、実例をベースにしつつ、特定できない程度にぼかした数年前のケースをモデルとして記載します。

(1)前提

  • 受電がコンバージョンの全体のうち一定を占めるものの、コールトラッキング(電話効果測定)ツール未導入案件
    • 費用負担者がツール導入による費用対効果に懐疑的
      • 導入には費用や工数(ツール導入、維持費、サイト側の設定工数)がかかる
      • 現状すでに一定受電後の動き(電話タップ)による効果計測ができている(信憑性は懐疑的)

(2)導入までの流れ

  1. 導入を提案
  2. サイト側で実装(サイト内に案内がなければ到達できない導線を設定)
  3. 計測できるように GTM を設定
  4. 受電後に「特定の行動」をエンドユーザーにしてもらうようにオペレーターに指示
  5. 広告流入で受電したユーザーの行動が追えるように

(3)効果

  • 受電につながる検索語句を特定(補足:電話タップCVが生じていた検索語句と傾向がかなり違った)
    • 契約につながる検索語句も特定可能に
  • それらの語句の傾向を見ながら、手動で入札を調整
  • 結果、問い合わせ、契約数が全体的に上昇(売り上げも上昇)

(4)その後の動き

  • 以下3点の事実を整理
    • 今回の取り組みにより電話タップCVが生じていた検索語句と実際に受電につながっていた検索語句の傾向が異なること
    • 実際に受電につながっていた検索語句の傾向をもとに手動調整した結果受電数がさらに増えたこと
    • 契約につながる検索語句の傾向なども特定でき売り上げ上昇につながったこと)しツールの必要性を全員で検討
      • より本格的に効果計測をするためにツール導入へ

4.注意点

エンドユーザーがこちらの指示に従わず、「特定の行動」をとらないため、結果効果計測がうまくいかない場合もあります。

その場合、以下いずれかの取り組みの実施を推奨します。

  • オペレーターからの指示内容を確認し必要に応じて修正
  • 「特定の行動」をより簡単なものに(ただし通常流入したユーザーが同動作をする場合もあるため要検討)

またそれでも効果計測がしっかりとできない場合、今回ご紹介した方法を長期的に実施し、計測可能なサンプル数を増やしながら、上記「(4)その後の動き」と同様のアクションを実行し、ツールの導入を進めてください。

5.最後に

諸般の事情でコールトラッキング(電話効果測定)ツールの導入が難しいケースもある一方、実際の案件で、ある程度コールトラッキングの重要性を伝えることができれば、ツールの導入を検討することが可能な場合も大いにあるはずです。

多少の工数はかかるものの、費用をほぼかけずに、またクライアント都合で1日だけ試験的に導入することも可能なため、現状「なんとなく」運用している場合、コールトラッキング(電話効果測定)ツールを導入しようとしているものの、サンプルケースにもあるように障壁があり導入が進んでいない場合など、ぜひ1度ご検討ください。

場合によっては、リスティング広告に潜むアドフラウドなどを特定できることもあります。

文責:川手 遼一