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ここ2〜3年ほどで AI ブームの後押しもあってか自動入札戦略(ここでは「スマート自動入札」を含む)の導入率、各媒体におけるそれらの精度は飛躍的に上昇し、日々の広告運用業務や広告アカウントの構築作業は様変わりしました。
【参照】自動入札機能について
しかしながら「自動入札戦略を導入すればパフォーマンスが良くなる可能性が高い」という風潮が強まった結果、何も考えず「とにかく自動入札戦略を導入すればそれでいい」といったような風潮が強まり、結果何も考えずに広告を作成したり、自動入札戦略を選択しその後は必要最低限確認すべき指標の数値確認しかしなくなってしまうような広告運用者が増えてしまったようにも感じています。
例えば Google 広告のファインド広告のように手動入札がそもそも設定できないケースなどはさておき、そもそも運用型広告は「◯◯をしておけばいい」というものではありません。そのため「とにかく自動入札戦略を導入すればそれでいい」というのは根本から誤っています。
現に私自身、あえて手動入札戦略で広告配信をしているケースも少なからず存在します。
自動入札戦略を一通り試し、その上で「このアカウントではこれ(手動入札)が最適解」と自分で判断し意思を持って調整し、広告配信を実施しているわけです。
目次
そもそも「運用型」広告ですよね?
そもそも「運用型広告」とは「運用型」と呼ばれるぐらいに、常に決まり切った手法、形式が存在している訳ではなく「如何にすればよりよくこれ(運用型広告)を有効活用できるか」を突き詰めていくようなモノです。
そして常に「運用型広告」に求められているのは「結果」であり、常にあるべき「結果」を出すためにどのようなフローを経て広告運用していくのかという点は非常に重要視すべきポイントです。
しかしそのフローで何も考えず、安易に「ベストプラクティス」として用意された「自動入札戦略」におんぶに抱っこのような状態になるのは少し違うのではないかと思うのです。
「ベストプラクティス」とは、いわば多くの人がすでに通った舗装された道のようなものです。そのため安全性が高い道でもあります。しかし注意すべきは「安全性が100%保証されているわけではない」という点にあります。自動入札戦略を選択した結果、それらが説明ができない挙動や、選択する前とは比べ物にならないパフォーマンスを良くも悪くも叩き出すことも少なくありません。
もちろん手動入札も「安全性が100%保証されているわけではない」のですが、そして自動入札戦略に比べて遥かに細々としており設定も複雑で扱いにくい側面もあるように見えるのですが…時には一見「獣道」に見えるルートを選んでみるのも悪くはないのではないか?と自分は思うのです。
獣道は人が通らない分、時にはとんでもない近道であることを自分自身が初めて発見することがあります。それと同じように「自動入札戦略」を敢えて捨てる選択をすることにより、より効率的な、より効果的な広告配信を実現させ、他を圧倒させることができる可能性もあります。
自動入札戦略におんぶ抱っこでいるよりも、特にはダイナミックに手動で調整した方がより良い結果に至ることも珍しくありません。
もちろん「自動入札戦略」と一概に言っても各媒体、広告メニューによって様々なものが存在しています。それらを色々と試した上で手動入札も試し、その上で判断するのも一つの選択肢としては良いのではないか、と思うのです。
自動入札戦略を導入することでパフォーマンスが悪化するケースもある
例えば広告の目的が店舗集客のような、コンバージョン計測が正確にはできないケースにおいても自動入札戦略を採用し、使い続けるのが最適解でしょうか。月に数件しかコンバージョンが発生しないような、高級商材のECサイトでも「コンバージョン数の最大化」に舵を切るのが最適解でしょうか。
おそらく必ずしも「そう」ではないはずです。
広告運用者が常に思考し、その都度「最適解」を考え出し、一手ずつ的確な打ち手を講じることができるのが運用型広告の最大の特徴です。
例えば大手代理店の広告運用者、媒体担当者のような権威性ある方からアドバイスを受けたとしても、アカウントを一番見ているのは当事者である広告運用者なので、それをそのまま真に受けるのではなく、熟考し、その上で判断・行動し最適化を進めていくのが本来あるべき運用型広告に対する広告運用者の関わり方ではないでしょうか。
でも「自動入札戦略でしか実現できないことがある」のは本当
自動入札戦略でなければアプローチできなかったであろう検索語句や、コンバージョンを目の当たりにすることも珍しくありません。自動入札戦略自体を選択することを否定するつもりは全くありません。
また広告運用者に運用を代理店や専門家に依頼できない方にとって、自動入札戦略やその他自動化に関する媒体各社による取り組みの数々は、広告主だけではなく社会全体に大きな恩恵を確実に与えています。
しかし、時には手動に切り替えたほうがうまくいく局面も存在し、そもそも自動入札戦略よりも手動のほうがうまくいく余地があることを媒体自らが認めているからこそ「手動入札戦略」を未だに残している側面もあるのではないでしょうか。
「現状の数値に満足しているのでそれでいい」という方もいらっしゃるかもしれませんが、前述した通り運用型広告は本来「如何にすればよりよくこれ(運用型広告)を有効活用できるか」を突き詰めていくモノです。
そのスタンスであり続ける以上、本来の運用型広告の価値を活かせていない可能性は常に存在しているはずです。