Yahoo!広告で2020年8月31日以前の検索クエリーが全て確認不可能に

Yahoo!広告にて「2020年8月31日以前の検索クエリーが2022年2月1日以降確認不可能になる」旨が発表されました。本記事ではその理由と、2022年1月31日までに対応すべき事項についてご紹介します。

そもそもなぜ確認不可能になるのか

先日もご案内した通り、Google 広告で2020年9月に検索語句、Yahoo!広告の検索クエリーの確認に対して強く制限がかかったのですが、2021年9月10日に Google はそれらが緩和され、検索語句が以前に比べて閲覧できるようになると発表がありました。

そしてその中で合わせてもう1つ、検索者のプライバシー保護に一貫性を持たせるために2021年9月以前の検索語句データのうち、プライバシー基準に準拠していないものは見えなくするとの発表があり、Google に続いてYahoo!でも同様のアナウンスがあるのではないか?と思っていたところ、Yahoo!からは「2020年8月31日以前の全検索クエリーが確認(管理画面上はもちろんレポート出力も含めて)できなくなるようになる」のとアナウンスがありました。

検索クエリーの2020年8月31日以前のデータの提供を終了いたします。

提供終了日以降、対象期間のデータは取得できなくなります

【検索広告】検索クエリーデータの表示に関する変更と一部過去データの提供終了について」より引用

また下記には補足説明として、以下のように記載されています。

取得不可となるデータが必要な場合は、2022年1月31日までにダウンロードして、保存しておくことをお勧めします

2020年9月1日以降のデータは2022年2月1日以降もご利用になれます。

【検索広告】検索クエリーデータの表示に関する変更と一部過去データの提供終了について」より引用

実施すべき対策

Yahoo!広告の管理画面上でもすぐに検索クエリーが確認できなくなるわけではなく、2022年1月31日まではダウンロード可能なため猶予があります。

猶予期間中に実施すべきこととして、以下2つが挙げられます。

  • 最小単位で確認できるよう表示切替を設定し検索クエリーレポートを保存しておく
  • クライアントに背景、レポート出力不可となる理由を説明しておく

(1)表示切替を設定し検索クエリーレポートを保存しておく

単純に検索クエリーレポートをダウンロードしておいても良いかと思われますが、さまざまなケースでの活用が今後想定されますので、以下のような表示切替を設定した上で、以下2つのレポートのダウンロードを推奨します。

  • 「日」「デバイス」「広告掲載形式」の表示切替を設定した上で必要に応じて「コンバージョン」など表示項目にチェックを入れてダウンロード
  • 「日」「コンバージョン名」「コンバージョン測定の目的」「広告掲載形式」を設定した上で必要に応じて「コンバージョン」など表示項目にチェックを入れてダウンロード

期間は全期間、もしくは2020年9月以前全期間でダウンロードしておけば基本的には問題ないでしょう。

また上記例はあくまでも一例でしかないため、例えば「定期的に年単位での集計、月単位のレポーティングが必要となる」など分かっている場合、「日」「デバイス」「広告掲載形式」のところ「日」「月」「年」「デバイス」「広告掲載形式」などにしてダウンロードしておくなど工夫しても良いかもしれません。

のちに「日」のデータを用いて関数を利用すればそれらのデータは算出可能ですが、あらかじめ必要となる項目が明確な場合、あらかじめ設定しておくことでその手間を削減できます。最大で表示切替は5つまで選択しダウンロード可能です。

ダウンロードしたファイルは必要に応じ Excel 上でピポッドテーブルを使用したり、関数を使用し集計した上で活用ください。

そして検索クエリーレポート(動的検索連動型広告)の場合、表示切替でデバイスを指定することができないため、上記とは異なり以下2つのレポートダウンロードが必要となります。

  • 「日」の表示切替を設定した上で必要に応じて「コンバージョン」など表示項目にチェックを入れてダウンロード
  • 「日」「コンバージョン名」「コンバージョン測定の目的」を設定した上で必要に応じて「コンバージョン」など表示項目にチェックを入れてダウンロード

(2)クライアントに背景、レポート出力不可となる理由を説明しておく

特にクライアント側でアカウントに対するアクセス権限などを付与している場合、クライアント側でもアカウントの中身を定期的にチェックしており、検索クエリーなどが定期的に閲覧されている可能性も考えられます。

その場合は事前に説明しておくことで、2022年2月以降の混乱が避けられるのではないでしょうか。

またデータを保存していたとしても、データが消失してしまう可能性はゼロではありません。そのため事前に背景やデータの保存、管理方法について予め話し合っておくことをオススメします。

最後に

今回の変更により広告主、広告運用者の中には不安を覚える方も多いかもしれませんが、基本的に2022年1月31日まではデータのダウンロード自体問題なく実行することができるため、「正しく今後何が起きるのか」そして「何をしておけば大丈夫なのか」という点についてしっかりと考え、対策さえ講じておけば強く心配をする必要はありません

また以下のようなケースの場合、データダウンロードのし忘れが発生する可能性が想定されます。気をつけましょう。

  • 年に1度繁忙期にのみ広告配信している広告アカウント
  • 毎年定期的にキャンペーンを行っている広告アカウント
  • Yahoo!広告を長期配信停止している広告アカウント(長期で見た際に再開の可能性がゼロではないもの)

そして気をつけるべきはダウンロードしたデータの管理方法です

代理店運用・インハウス問わず、引き継ぎ時に資料が消失してしまうケースや、個人のPCに保存していた場合にデータが損失してしまうケースなどが想定されます。そのためなるべく Google Drive や 社内の NAS などにまとめて保存しておきつつ、常にバックアップデータも別途用意しておくことをオススメします。

文責:川手 遼一