Google 広告における「自動生成アセット(旧:広告表示オプション(自動))」とは

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悩ましいのは、協力頂いた皆さんには持続的なサイト維持以外何の見返りもないということです。せめて皆さんから頂いた額を見て、ブログ読者の方への感謝の気持ちを忘れぬよう日々努めます。

Google 広告のアセットには、下記のように複数のものが存在しています。

  • サイトリンク アセット
  • コールアウト アセット
  • アプリアセット
  • 価格アセット
  • プロモーション アセット
  • 画像アセット
  • 構造化スニペット アセット
  • 住所アセット
  • アフィリエイト住所アセット
  • 電話番号アセット

しかし、それ以外にもアセットは存在しています。「自動生成アセット」と呼ばれる類のものです。

「自動生成アセット」とは

「自動生成アセット」は Google 広告、Microsoft 広告上に存在します。

参照:Microsoft 広告(Microsoft Advertising)とは?広告媒体としての特性や注意点について解説

Yahoo! 広告上には存在しません。そしてデフォルトの設定では、アカウント開設時から「オン」にされています。

Google 広告の公式ヘルプ上には、次のように記載されています。

アカウント単位の自動化アセットを使用すると、広告のパフォーマンスが向上し、広告がクリックされる可能性が高まります。Google 広告では、広告のパフォーマンス向上につながると予測される場合に、アセットが自動的に作成され、広告の下に表示されます。

アカウント単位の自動生成アセットについて – Google 広告 ヘルプ」より引用

上記されている通り、自動生成アセットが自動的に作成され、広告の下に表示されます。

そのため一見すると通常のアセットと見分けがつかないため、注意が必要です。

「自動生成アセット」の種類

「自動生成アセット」には、下記のように複数のものが存在しています。

  • 動的サイトリンク
  • 動的構造化スニペット
  • 自動生成住所アセット(管理画面上だと「自動生成住所」)
  • 販売者評価
  • 動的コールアウト
  • 自動生成アプリ
  • 動的画像
  • 長い広告見出し
  • 動的画像表示オプション

ほぼ全てのオプションが「動的」「自動」です。サイト上の情報を読み取る他、連携しているGoogle マイビジネスからデータを受け取り、自動生成されるものと捉えていただき問題ありません。

例えば、ページ内の「最終ページ URL 」と同様のドメインページのリンクを探し出し「動的サイトリンク表示オプション」を作り出したり、 Google 広告アカウントに紐づいている Google マイビジネスのデータを参照し、「住所自動表示オプション」を生成するなどといった形で機能しています。

「自動生成アセット」の取り扱いには注意が必要

例えば以下のようなシチュエーションで、アセットの内容を変更したいケースは多くあります。

  • 店舗をクローズしていて通販だけで対応している
  • キャンペーンは終了したのでサイトリンクから外したい
  • 取り扱い商品ラインナップに変更があった

これらの際に、手動で設定可能なアセットを変更したとしても、「自動生成アセット」が機能してしまい、意図した広告配信ではない広告配信がされてしまう可能性があります。

自分の運用例で言うと、 サイトリンク アセットが審査落ちしてしまい、審査落ち対応をする前に「自動生成アセット」の「動的サイトリンク」が機能しているケースなどを見たことがあります。

前述した通り、「自動生成アセット」は、デフォルトではアカウント開設時にオンになっています。そのため、ある程度意図した広告配信を実施したい場合、「広告の候補 ( Ad Suggestion )」と同様に、注意が必要なのではないかと考えています。

「自動生成アセット」によって起こりうるトラブル

「自動生成アセット」が機能することで起こり得るトラブルが想定されます。

(1)合意なき広告配信

例えば「動的サイトリンク」の場合、任意のページ、指定の商材以外のページが広告配信されていると広告主に受け取られ、トラブルになる可能性があります。また「自動生成アセット」において、特定のページを除外してスクロールさせるなどの設定は出来ません。

通常「サイトリンク アセット」が設定されている場合「自動生成アセット」内の「動的サイトリンク」が優先的に表示されることは経験上ほぼあり得ません。しかし上記した通り、 サイトリンク アセットが審査落ちしてしまうケースなどにおいて、「動的サイトリンク」が機能してしまうケースは想定されます。

そのため「サイトリンク アセットを設定しているから大丈夫」と言い切れるわけではありません。

また前述した通り、実店舗をクローズしているケースし、通販のみ取り行っているケースで「住所アセット」を有効にしている場合、「住所表示アセット」を停止すると「自動生成住所アセット」が機能し始める可能性があります。

(2)計測異常

最終リンクURLにサードパーティ由来の計測用パラメータなどを設定し広告効果計測をしている場合、「動的サイトリンク」 などが有効となり広告配信された場合、計測できない不明な流入が広告経由で発生します。

「自動生成アセット」の存在理由とメリット

ここまで「自動生成アセット」に関するマイナスな側面について多く言及してきました。しかしながら当然存在する理由、メリットも存在します。

この点についてはかなりマニアックな言及でかつ、ボリュームのある内容となってしまったため別途 note に記載しました。かなり仮説ベースで話を展開しています。その点ご承知の上、興味がある方はそちらをご参照ください。

参照:Google 広告「自動生成アセット」の存在理由とメリット|川手 遼一|note

「自動生成アセット」をオフにする

「自動生成アセット」をオフ方法についても触れておきます。管理画面上、以下の流れで「自動生成アセット」を個別に指定しオフにすることが可能です。

まずは「広告とアセット」内「アセット」をクリックします。

次に「詳細」をクリックし「アカウント単位の自動生成アセット」をクリックします。

さらにもう1度、右上の「詳細」をクリックし「詳細設定」をクリックします。

そうすると「自動生成アセット」の一覧が表示されます。あとはオフにしたいものを選択しオフにするだけです。

文責:川手遼一