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Twitter は1月25日、「Twitterキーワード広告」という新規広告プロダクトを全ユーザーにオープンベータとしてローンチしたことをリリースしました。
「Twitterキーワード広告」について Twitter は「Twitter 独自の検索連動型広告」と語っており、類似した名称の既存広告メニューである「キーワードターゲティング」とは異なり、検索時にターゲットを絞った用語を検索しているユーザーにのみリーチする仕様の広告プロダクトであると説明しています。
本日は Twitterキーワード広告の概要と、配信設定方法や配信設定上の注意点について解説していきます。
本記事で紹介している「Twitterキーワード広告」はベータ版の広告プロダクトであり、今後当記事で紹介されている内容とは異なる仕様に告知なしに変更が入る可能性があります。常に記事の内容も最新のものにするよう心がけておりますが、あらかじめご了承ください。
また現在ベータ版ということもあってか、正常に設定したとしても広告がなかなか露出されないといった状態が続いています。
当ブログでも確認が取れ次第追って最新の仕様についてご報告いたします。
目次
Twitterキーワード広告( Twitter Keywords Ads )は2023年1月25日に全ユーザーにオープンベータとしてローンチされた、新しい広告プロダクトになります。
Twitter独自の検索連動型広告「Twitterキーワード広告」のオープンベータのローンチに関してご案内いたします。
「新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ」より引用
Twitter広告プロダクトの中でも「コンバージョン」を目的とする、いわゆる「獲得」を広告配信の目的としている広告主に提供されている広告プロダクトであり、他の Twitter広告プロダクトと異なり「検索連動型広告」として位置付けられている広告プロダクトとなっています。
特徴としては、以下5つが挙げられます。
「検索連動型広告」というプロダクトの仕様上、広告配信面が「検索結果」に限定されています。
また「検索結果」において、広告が実際に配信されるシーンは以下3つになります。
検索時、トレンドキーワードクリック、ハッシュタグクリックで検索結果ページに遷移した際
「新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ」より引用
実際にキャンペーン、広告グループを作成し設定を進めていく上で配信面に関する選択項目はないため、設定を進めていく中で配信面に迷うことはないでしょう。
また同様に「Twitterオーディエンスプラットフォーム」へも配信することができず、初めから存在していません。
Twitterキーワード広告は「コンバージョン」を目的とした広告配信にのみ対応しており、「ブランド認知度の向上」や「検討」には対応していません。
また広告プロダクトの性質上、特定の語句に関連した「検索結果」にしか広告配信されないため「認知」や「検討」を得るには、Google などが提供するリスティング広告同様、少し相性の悪い施策とも言えるのではないでしょうか。
設定可能なキーワードは「完全一致」のみになります。こちらでの「完全一致」は Google 広告や Yahoo! 広告、Microsoft 広告での「完全一致」と異なり、少々配信される対象の狭い「完全一致」となります。
マッチタイプ – 完全一致
「新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ」より引用
公式サイトでは「完全一致」について、下記のように言及されています。
大文字小文字は判別しません (「Apple」と「apple」は同一キーワードとみなす)
「Apple」と「Apples」なとの複数形は別ワードとして判別
ハッシュタグとタグのないキーワードはそれぞれ別として判別 (「#Twitter」 と「 Twitter」 は別キーワードとなる)
「新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ」より引用
Twitter広告でキーワードを入稿する場合、エディターを使用することでマッチタイプを指定することができるようになりますが、Twitterキーワード広告の場合は、マッチタイプを指定せずとも完全一致として登録されるようです。
またキーワードの最大設定可能文字数は140文字で、最大1広告グループあたり200キーワードを設定することができます。
キーワードを用いた配信のほか、下記のターゲティング(配信、または除外)との掛け合わせにも対応しています。
地域、属性、デバイス、オーディエンス除外
「新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ」より引用
管理画面を確認した限り、上記「属性」「デバイス」には下記が含まれているような形となっています。
- 性別(属性)
- 年齢(属性)
- 言語(属性)
- エリア(属性)
- オペレーションシステム(デバイス)
- 端末モデル(デバイス)
- 携帯電話会社(デバイス)
クリエイティブのフォーマットに関して、通常のプロモツイートで使用可能な、あらゆるフォーマットに対応しています。
テキスト、静止画、動画、カルーセルやDPA(ダイナミック商品広告)を利用可能
「新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ」より引用、一部加筆
Twitter広告ではすでに名称の類似した広告プロダクトとして、「キーワードターゲティング」と呼ばれるものが存在します。
参照:キーワードターゲティング
Twitterキーワード広告とキーワードターゲティングの違いは端的に、下記公式の見解からもわかる通りです。
Search Keywords Ads differ from other Twitter Keywords campaigns in that they only reach people who are searching for targeted terms when they are searching, offering a stronger signal of intent.
(訳)Twitterキーワード広告は、キーワードターゲティング(キャンペーン)とは異なり、検索時にターゲットを絞った用語を検索しているユーザーにのみリーチし、より強力な意図のシグナルを提供します。
公式ツイートより引用、Google 翻訳したもの(一部著者加筆)併記
管理画面上での設定の流れですが、下記の通りです。
ここでは「検索キーワード広告」と設定。
キャンペーンで予算設定する場合、予算を設定します。仮に1,000円とする場合は、1,000円と設定。
ただ広告グループ単位でも設定可能なため、今回は一旦スルーします。
エラーが出ますが一旦スルーします。
ここでは広告グループ名は「検索キーワード広告」と設定。
予算とスケジュールもここで設定し「次」をクリック。
広告露出に使用したいキーワードをここで登録します。
こちらは設定が必須になりますので、必須で選択します。
「ツール」の「イベントマネージャー」からも作成できますが、過去作成したことがなければ「新規作成」から作成をし、選択します。
デフォルトの状態だと下記図のような形になっています。
デフォルトの状態だと下記図のような形になっています。
設定後「次へ」をクリック。
広告名、クリエイティブタイプ、ツイートの本文、単一メディア、カルーセルの選択を実施。
メディア、ヘッドライン、ウェブサイトのURLを設定。
設定内容が反映されているかどうかを最後に確認します。
デフォルトだと、オンの状態でキャンペーン一覧に表示されます。
注意点が3点あります。
公式でも言及されている通り、タグの設置とコンバージョンイベントの設定が必須となります。
そのため事前に管理画面「ツール」の「イベントマネージャー」より、設定をしておきましょう。
設定時に設定しなくてもエラーが出ないためスルーしてしまいがちですが、「コンバージョンイベント」は必須で設定する必要があります。
コンバージョンイベントを設定しないと最終的に「キャンペーンを開始」をクリックしてもキャンペーンが作成されません。また場合によっては、下記画面のようにエラー表示がされることもあるでしょう。
広告グループに登録可能なキーワードは全て完全一致の形式で、なおかつ200キーワードまでと規定されています。
ただし仮に200キーワード登録したとしても、1つの広告グループの中にあるものを個別に入札調整したりすることはできない仕様のため、細かく調整したい場合は1広告グループ1キーワードの形式で運用する必要があるケースもあるでしょう。
Twitterキーワード広告の代表的な活用例ですが、下記のようなものが考えられるのではないでしょうか。
指名キーワードを登録し、指名検索したユーザーに対して広告配信することが可能です。
以下のようなキーワードで登録しておくことで、網羅的に指名検索時に広告配信することが可能になります。
◯◯◯(サービス名)
#◯◯◯
指名検索に対して広告を配信することで、広告を用いて指名検索し口コミや評判、ユーザーの生の声を探しているエンドユーザーに対してアプローチできるようになる一方、例えば競合他社などが他社指名検索に対して広告配信をすることも可能となるため、機会損失が気になる場合は防衛目的に広告配信しておくなどしても良いかもしれません。
詳しくは下記連続ツイートでも言及しているため、気になった方はそちらをご参照ください。
前述した通り「検索結果」において広告が表示されるシーンは下記の通りです。
検索時、トレンドキーワードクリック、ハッシュタグクリックで検索結果ページに遷移した際
「新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ」より引用
例えば、自社製品と相性の良い「◯◯の日」などに意識して広告を設定しておくことで、トレンドキーワードクリックしたユーザーに対し、効率的に広告上でアプローチすることが可能になります。
これは少し古いデータになるのですが、『ソーシャルインフルエンス』にて著者の池田氏は「ポッキーの日(ポッキー&プリッツの日)」に関して、Twitter 上のデータを絡めて下記のように言及しています。
具体的な数値で見てみよう。11月11日はポッキーの日として有名だが、2011年11月11日のポッキーの日に投稿された関連ツイート数は1日で30万ツイートを超えた。日本人ツイッターユーザーの平均フォロワー数は約60人だから、30万ツイート× 60人= 1800万人リーチしている計算になる。
『ソーシャルインフルエンス』より引用
上記のような、特に自社商材と相性の良い「◯◯の日」がある場合は広告を設定し配信することで、ポジティブに情報を探して行動(トレンドキーワードをクリック)してくれている人に対して有効に Twitter 広告を用いてアプローチできるようになります。
他にも「ハロウィン」や「クリスマス」などといったトレンドキーワードと相性が良い商材の場合はそれらを活用するほか、「雪」「寒波」といった気候キーワードと絡めてアパレル(防寒具)や車両関連製品(スタットレスタイヤやチェーンなど)を獲得目的で配信するといったことも可能です。
もちろん、単純に1つの検索連動型広告として活用するのももちろん有効でしょう。
実際にリスティング広告で獲得につながっている一般キーワードを登録するほか、Google などの検索エンジン上で対策しているビックキーワードなどを登録しておくと良いでしょう。また登録時はハッシュタグを用いた形式でもキーワード登録しておくことで、網羅的にアプローチすることができるようになるはずです。
Twitterキーワード広告は、完全一致の形式で特定の語句が検索された際に広告配信される仕様のため、例えば自社指名検索キーワードなどを登録し配信しておくことで、大体どの程度 Twitter 内で、自社指名検索キーワードが検索されているかなどの、ざっくりとしたデータを取得することができるようになります。
これまでも外部ツールなどを使うことで類似したデータを取得可能でしたが、今後は Twitter 公式から、より高精度な関連情報を得ることができます。
Twitterキーワード広告について、Twitterは「オープンベータ」であることを念頭に、フィードバックをもとに改善を進めていくことを示唆しています。何か不具合などを見つけた際は積極的に報告していただければと思います。
Twitter検索キーワード広告はオープンベータのローンチですが、すべての広告主で利用可能です。また、皆さまからのフィードバックなどをいただきながら随時プロダクトのアップデートおよび効果改善を行いますので、上記の機能が予告なく変更になる場合がございます。
「新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ」より引用
すでに下記のようなアップデートも予定されており、今後も仕様変更関連の情報はこまめに確認しておくことをオススメします。
ローンチ時は検索結果の3つめのツイートとして表示となりますが、2つめのツイートとして表示されるようにアップデートを実施予定
「新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ」より引用
またこちらは完全に余談ですが、もともとは「エンジニアに無理!」と言われた広告プロダクトだったようです。
Twitter 社は2022年後半から日々さまざまなニュースが流れており、中にはネガティブに感じる情報も含まれているように感じる方も少なくはないはずです。ただこれまでは実装が難しいとされていたものも急ピッチで開発され実装されるような、変革期であることは間違いないため、特にこういったこれまでにはなかったような新しい広告プロダクトの登場には目を光らせておきたいところです。
文責:川手遼一