Pinterest(ピンタレスト)広告を日本国内に対して配信できないか試してみた

昨日 Twitter を眺めていたら藤原さん@yohe_jsc が Pinterest 広告に関するツイートをされているのを見かけ、早速 Pinterest を確認したところ、自分の環境でも Pinterest 広告を確認することができたため「早速配信してみるか!」と意気揚々と広告を配信すべくキャンペーンを作成し、 Pinterest(ピンタレスト)広告を日本国内に対して配信できないか試してみました。

1.Pinterest(ピンタレスト)広告とは?

そもそも Pinterest(ピンタレスト)広告とはどのような広告なのでしょうか。

Pinterest 広告とは Pinterest, Inc. が運営・管理する写真共有サービス「Pinterest」上で、Pinterest ユーザーの目に留まりやすい Pintrerest 内に表示される有料のピン(広告)、または動画広告を示す総称です。

公式ヘルプ上では別名「Pinterest アド」とも呼ばれており、ビジネスのユニークなアイデアや商品を「潜在顧客」へに伝える際に最適な媒体であると説明がなされています。

Pinterest アドを掲載して、あなたのビジネスのストーリーを潜在顧客に伝えましょう。

Pinterest ユーザーは、アイデアのインスピレーションや手作りアイテムを見つけたり、同じテイストを持つユーザーが形成するコミュニティに参加したりするために Pinterest を活用します。そのため、あなたのビジネスのユニークなアイデアや商品を紹介するには、Pinterest はまさにぴったりな媒体なのです。

Pinterest で広告をはじめる」より引用

既に30の国や5つの地域への配信に対応しているものの、日本国内への配信については未対応となっています。

参照:広告を利用できる地域 | Pinterest Help

2.日本国内におけるPinterest広告について

現在、2022年前半に日本の広告事業展開が予定されています。

参照:Pinterest 、 2022年前半の日本の広告事業展開に向けてカントリーマネージャー就任を発表|ピンタレスト・ジャパン合同会社のプレスリリース

ただプレス以降、その後の進展に関するアナウンスは一切なく、ただ今朝 Twitter 上で上記ツイートを目撃し、遡ってみたところ3月3日以降、Pinterest 上で広告が日本国内でも視認されるようになっていることも確認できたため、「エリア設定を全地域に設定し言語を日本語のみなどにすればいけるのか….」と一考し、ひと通り設定し広告配信を試みてみた次第です。

3.結論

結論から言えばこの試みは完全に徒労に終わり、日本国内への Pinterest 広告は配信できませんでした

4.現状について

(1)広告配信は可能なのか?

実際設定してみたところ広告配信自体は可能でした。ただし日本国内への配信は不可でした。

広告配信エリアの選択肢に日本はないため、仕方なく全ての地域を選択、配信対象のユーザーの言語を「日本語」に設定し広告配信を行いました。広告にはパラメータを付与しており、Google アナリティクス経由でサイト訪問に至ったユーザーの位置を確認しましたが、これらはいずれも国外からのアクセスでした。

またこれは仮説ですが Google アナリティクス上で言語を確認したところ大半のデバイスでは英語が言語設定されていましたが、Clarity などで確認する限り、サイト内の文章をかなり読み込んでいたので海外在住の日本人の方に広告配信されたものと考えられます。

(2)現状出ている広告は何なのか?

不明です。ただ以下2つの可能性が考えられるのではないでしょうか。

海外で Pinterest 広告配信実績のある企業による先行的な試み

海外で Pinterest 広告配信実績のある企業による先行的な試みとして、日本への広告配信が行われている可能性は考えられるのではないでしょうか。

自分が確認する限りですが、現在表示される Pinterest 広告の大半はアプリ広告やウェブコンテンツが大半で、EC 関連のものは殆んど含まれていません。

アプリなどであれば既に日本市場に向けてアプリを展開している場合、比較的制約なく広告配信を行い広告効果を得ることが可能なはずです。

そのためそういった企業による、先行的な試みによる可能性は高いものと思われます。

Pinterest によるテスト配信の可能性

例えば Pinterest 側が一部費用などを負担し、Pinterest 広告の本格的な日本国内でも展開開始前に、試験的に広告を配信し日本人 Pinterest ユーザーの反応を確認している可能性が考えられます。

例えば広告そのもののクリック率、広告枠ができたことによるユーザーの離反具合など、そういったものを Pinterest が確認するために、これらの取り組みが行われている可能性が考えられます。

(3)今回の取り組みからの学び

結果的には残念な形となりましたが、実際に Pinterest 広告を配信するまでの流れを一度経験し「これは事前に取り組んでおいた方が良いかもしれない」と思えるポイントを明確化できたので下記「5.Pinterest広告を配信する前に事前にやっておくべき4つのこと」にて簡単に解説します。

5.Pinterest広告を配信する前に事前にやっておくべき4つのこと

(1)Pinterest への理解を深めておく

まず今回広告配信を行うにあたり Pinterest のビジネスヘルプが既に充実していることに気づきました。

例えば、下記ヘルプは広告に特化したヘルプではありませんが「どんな Pinterest 広告を作るべきか」といったことを考える際に重宝するはずです。

成果を出すピンを作成するコツ | Pinterest Business

成功事例:Floor & Decor \| Pinterest Business

もちろん国や商習慣が異なるため全て「日本市場でも同じことが言えるようになる」とはなり得ませんが、知識としてインプットしておき困ることはないでしょう。

また下記のような広告専用のヘルプ記事はひと通り目を通しておいた方が良いでしょう。

Pinterest で広告をはじめる | ビジネス向け Pinterest ヘルプ

加えてアカウントをまだ所持していない場合は所持し2段階認証まで済ませておく、アプリをインストールし週2-3回程度起動し「ホーム」などをみておく、触れておく(実際にピンしてみるなど)などすると良いでしょう。

(2)ビジネスアカウントへの切り替え

例えば広告を自社運用している場合でPinterest広告を展開予定の場合、既に Pinterest アカウントがある場合はそのアカウントをビジネスアカウントにしておくことで、そのまま Pinterest 広告を配信することが可能になります。

またいずれにせよ、広告管理画面などにアクセスする場合はビジネスアカウントへの切り替えを行っておく必要があるため、この切り替え作業は先に行っておくことをオススメします。

ちなみにビジネスアカウントに切り替え後、広告キャンペーンなどを作成し単一の Pinterest アカウントで管理していた場合、その Pinterest アカウントをビジネスアカウントから個人アカウントに切り替えると配信中のキャンペーンのステータスは全て無効になりますので注意が必要です。

(3)ドメイン認証や Pinterest Tagの設定

広告配信を行う前にドメイン認証作業も済ませておきましょう。

ドメイン認証を済ませておくことで、認証したウェブサイトから公開したピンのアナリティクス、他のユーザーがその特定のサイトから作成したピンのアナリティクスにアクセスできるようになります。そしてサイトまたは外部アカウントから保存されたピン上に自分自身のビジネスアカウント名とプロフィール画像を表示させることが可能となります。

参照:ウェブサイトを認証する | ビジネス向け Pinterest ヘルプ

前述したデータは広告配信を行う上でも参考になるデータが集められる可能性が高いため、事前に目を通すためにも広告配信前にドメイン認証作業も済ませておくことを強くオススメします。

ドメイン認証の設定方法は Facebook 広告と全く同じであるため困ることは殆どないかと思われます。

また Pinterest Tag の発行、サイト内への設置も結局は行うことになるため、早めに済ませておいた方が得策でしょう。

(4)試しに広告を作ってみる

Pinterest 広告のサイズは複数存在しますが、例えばスタンダードな画像ピンの場合、下記の通り縦長のものが推奨されています。

推奨のアスペクト比は、2:3 または 1,000 x 1,500 ピクセルです。アスペクト比が 2:3 より大きいピンの場合、ユーザーのフィードに一部しか表示されない可能性があります。

プロダクト仕様を確認する | ビジネス向け Pinterest ヘルプ 」より引用

サイズも少し特殊なため、過去同サイズの画像クリエイティブを制作したことがないケースも珍しくはないのではないでしょうか。そのため Pinterest 広告リリース前に、既に広告配信が決まっている場合は試しに Pinterest 広告を作ってみるというのはいかがでしょうか。

上記した通り、例えば海外では既に Pinterest 広告は配信可能なため成功事例が存在しているだけでなく Canva などには複数のテンプレートが存在しており、制作環境も整っています。

また自分は実際にキャンペーンなどを作成しておいたりするのも悪くはないのではないかと考えています。エリア設定で日本が追加された際に、アドグループでエリア設定を変更すれば日本国内のユーザーに即広告配信できるようになる可能性もありますので(無論保証はしませんが)少しだけ先々を見据えて手を動かしておくことをオススメします。

ちなみに自分は複数サイズのものを実際に配信してみましたが、横長のもの(1,200 x 628)よりも推奨サイズ(2:3 または 1,000 x 1,500 ピクセル)のピン(広告)の方が圧倒的に露出しやすいことを確認しており、実際に Pinterest 広告を配信開始する際は初めから推奨サイズのピン(広告)で作成の上、配信していければと考えています。

文責:川手遼一

川手
川手

結局ヘルプに日本対応の記載はないし、正式にローンチされるのを待つしかないんだろうな…