新しい広告媒体を理解していく上で行っている7つのこと

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過去運用したことがない媒体の広告運用を開始する前にどのように情報を集めたり、運用しながらどのようなことを考えて取り組んでいるのかについて、一度まとめておこうと思い筆を執りました。

自分自身、新たに広告媒体に触れる際に以下7つのことを実施しています。

1.公式ヘルプを全部読む

これは以前にも note に書いた内容と重複しますが、まずは公式ヘルプを読みましょう。

参照:広告運用初心者がまず取り組むべき6つのポイント|最速で広告運用スキルを技術習得

運用に直接関連するヘルプはもちろん、請求関連など一見関係なさそうなヘルプにも、ひと通り目を通します。

全てに目を通す理由は全てを記憶するためではなく「ヘルプのどこに何の情報があるのかをざっくりと把握し体系的に理解する」ためです。

運用していれば遅かれ早かれ、何らかしらの「疑問」や「課題」といった壁にぶち当たります。ぶち当たった際に素早く立ち回るには、どこにどんな情報が掲載されているか、事前に何となくでも理解しておくかが非常に重要です。

他にも、例えばお気に入りのカーディガンが家のどこにあるのかを正確に理解していなくても、何となく「寝室のクローゼットかリビングの椅子にかけてある」と知っていれば捜索の手間を省けるのと同じように、公式ヘルプのどこにどんな情報がどんな形で書かれているかをざっくりと把握しておくことは、後々に情報を探したりする際の手間の削減に役立ちます。

またこの話をすると「忙しい」と一蹴する方がいますが、例えば以下のような工夫をすることによって誰でも実現可能となります。

  • 平日 Google カレンダーで強制的に時間を10分でも確保して集中的に勉強する時間を用意する 
  • 通勤時に強制的にヘルプを読む時間を設ける
  • 寝る前の5分はヘルプを精読する時間として確保する

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』にも記載ある通り、投資した資金が複利で増えるように良い習慣は繰りかえすことでリターンも大きくなっていきます。

5分でも10分でもいいので集中できる時間を強制的に確保して、良い習慣がもたらす利益を享受できるようにしましょう

2.実際に手を動かす

運用開始前後問わず、新しい媒体での広告運用に着手したらまず実際に管理画面をひと通り触ってみましょう。「どこに何があるのかを把握する」ためにも管理画面に数多く触れておいて損はありません。

また常日頃管理画面に触れておくことで色々なことが自然とできるようになっていきます。例えば「Google 広告の『データ除外』はどこにあるか?」と瞬時に答えが出せなくても「『データ除外』は共有ライブラリの、たしか『入札戦略』の奥にある」と感覚的に把握したりできるようになっていきます。

頭では理解しきれていなくても、身体的に毎日触れているからこそ、何となくわかるようになっていくんですよね。

なのでとにかく管理画面には毎日触れましょう。触れ続けておくことで、無意識のうちに色々習得していたりします。

3.先行者に話を聞きにいく

先行者に素直に話を聞いてみるというのも1つの手です。

自分の場合、社内に精通したメンバーがいるのであれば社内で直接話を聞いたり、必要に応じて社外の運用者の方にも直接話を聞きにいくなどしています。社外に話を聞きにいく場合、単純に情報だけではなく社内では得られないような刺激をもらえることもあるため、自分は好んで月1〜2回はこうした場をセッティングするようにしています。 

そして「事例」をインターネット上公開している媒体も複数存在します。他社の広告運用者と交流がないケースでも、それらを目にして情報収集することは可能です。

例えば Yahoo! 広告は公式に事例を公開しており、こうした媒体からの情報発信に目を向けておくことで、クライアントの競合にあたる企業の広告運用に関する情報を効率的に入手できたりすることもあります。

ただ「インターネット上にある情報は誰でも入手できるレベルの情報である」ということは正しく理解しておくべきです。実際に足を動かして得た情報の方が遥かに解像度が高く、価値あるケースは多い上、情報の正確性などの裏取りも場合によっては可能です。

行き詰まった際は、実際に行動してみることをオススメします。

4.超細部から理解するようにする

例えば「広告ランク」の仕組みを理解していなければ「リスティング広告」について論じることができないのと同じように、物事の理解が浅い状態でいきなり全体像を捉えることはできません。

まずは細部から理解を進めていき、解像度を高めていく作業が必要になります。

新しいことに取り組む際につい焦ってしまう気持ちはよくわかりますが、まずは焦らず超細部から徹底して理解できるようにしていきましょう。 

5.自身の経験や記憶と照らし合わせて効率的に理解するようにする

自分自身の経験や記憶を頼りに、理解していくフローを一部ショートカット可能なケースもあります。 

例えば自分は Amazon 広告に触れていく中で「昔のYDA(YDN)のようなところがあるな」と気がつき、その後一気に Amazon 広告のバルク操作に関する仕様理解が捗りました。

媒体ベースの操作感の話だと経験が浅いと誤って理解してしまうケースもあるかもしれませんが、仕様を理解する上で「自分自身がよく知っている他の媒体に似ている点はないか」など意識的に探してみたりすることで、内容理解にかかる時間をショートカットすることが可能なケースも存在します。

また自分自身、さまざまな案件の広告運用に携わってきましたが、ただ運用してきたわけではなく、時にはキャンペーンやセール提案したり、製品開発、キャッチコピーについて進言するなども積極的に行ってきました。

それらの経験は新しく広告媒体に触れる際にも活用可能なはずですので、それらも念頭に提案などを行っていきます。

6.インプットした情報を人に話す

理解した情報をいきなり文字にするのはとても難しいことです。

そのためまずは理解した情報は一度言葉にして、運用者仲間に語りかけてみましょう。

話している間に論理的に矛盾している点や「あれ?この場合どうなるんだろう?」といった要素が出てくるのでそれらをメモして調べることで、よりテキストにしてアウトプットする際に深みのあるものを生み出せるようになります。

テキストで社内チャットなどに共有したりしてみるのもアリですが、必ずしも反応を得られるとは限りませんのでまずは人に話してみて、冷静に反応をみてみましょう。

また社内でひとり Web マーケターとして活躍されている方の場合、こういった手が物理的に使えません。

そういったケースであれば、イベントなどに積極的に参加してWebマーケティングに精通している業界内の知人を作り定期的に話す機会を設けるほか、外部の支援会社の方と定期的な交流の場があるケースでは、そういった時間を積極的に活用するなどの工夫が必要です。

ある程度経験を積むと自分自身で考えて答えに辿り着けるようになりますが、初めからは難しいですし、非効率的なので、可能な限り周りの人に協力してもらいましょう。

7.インプットした情報をアウトプットする

次にインプットした情報をテキストなどにして、アウトプットしていきます。

場所は社内外で問いません。ただ情報漏洩などにもつながる恐れがあるので、社外に発信する場合でキャプチャなど載せる場合は要注意です。

自分の場合、社外に情報を出すときは Twitter やブログで、社内で情報を出す場合は社内勉強会かチャットワークの情報共有チャットで情報を出しています。

また社内 Wiki などを導入している広告代理店やマーケ支援会社も多いでしょうが、多くのツールの場合おそらく Google ほど優秀な検索エンジンを使用しておらず、そのため表記ゆれ・言葉のゆらぎに対応しきれず、求めている情報にアクセスできなかったり、拾いたい情報を拾いきれなかったりといったことが起きているはずです。

これは以前に note のイベントで徳力さん@tokurikiが仰っていたのですが、書いた情報をローカルのメモやアプリ(例えば Evernote など)に保存しておくよりも、Google にインデックスさせておいた方が効率的に後々に情報を探す際に便利です。

参照:noteプロデューサー徳力基彦の「ビジネスに役立つnoteやSNSのつづけ方」 36:41〜

一方で非公開情報だったり、実績ベースの話であったり、エビデンスのない仮説ベースの話であれば、社内チャットに書くといったような形で、アウトプットの使い分けができれば一番理想的ですよね。

文責:川手 遼一