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以前から個人で活動されている VTuber や歌い手の方が自分自身の動画や作品を広く色々な人に知ってもらうために、セルフでYouTube広告を出稿しているケースが一定存在していますが、広告内の「マイアドセンター」から広告出稿者の氏名や地域が確認できるため、そこから身バレしてしまうケースが起き始めてるようです。
本記事では「身バレを防ぐにはどうすればいいのか?」というテーマで、お話しできればと思います。
目次
そもそも今回の身バレ(氏名と地域の明記)につながる情報が掲載されているマイアドセンターですが、広告の透明性向上のために展開されている取り組みの1つになります。
例えば、特定のブランドの広告を見て商品を購入するかどうか悩んだ場合、マイアドセンターを使うことで「その広告が本当に特定のブランドによって出稿されている広告なのかどうか」といった点などを確認することが可能になります。また Google からすれば、広告の悪用を未然に防ぐことができる機能にもなります。
そういった広告体験をサポートするために、設立されたものになります。
現状身バレを回避する方法ですが、3つ存在します。
これは確実な手法ですが、すぐにGoogle 広告 アカウントを停止すれば、上記マイアドセンターを確認するという手法での確認ができなくなるため、身バレを防ぐことが可能になります。
マイアドセンターに掲載されている「氏名」ですが、これはGoogle 広告アカウント内で下記手順に沿って見ていくと確認できる「支払人の詳細」にある「氏名」の情報に由来するものです。
- 「ツールと設定」をクリック
- 「料金」をクリック
- 「概要」をクリック
- 「設定」をクリック
- 「支払人の詳細」における「氏名」をクリック
図で示したものは次のとおりです。
「設定」の「氏名」を表示させたいものに変更すればマイアドセンター上で表示される氏名も変更される可能性が高いです。
ただし下記2つのリスクがあるため、名義貸しなどと同様に、本記事上では非推奨とさせてください。
- アカウントBANリスク(本来氏名を記載すべきところであるため)
- 設定変更がマイアドセンター上に反映されないリスク
すでに掲載されている情報の修正をGoogleに申請する方法もあるのですが、そちらもあくまで誤った情報が掲載されている場合に有効な手法ではあるため、表示したい情報を掲載するための手法ではないという点、ご留意いただければ幸いです。
参照:Google 広告の身元確認完了後に反映された情報を変更・修正する方法
事務所などに所属している場合、事務所名義のGoogle 広告アカウントを用意し、そこから広告出稿するなどといった取り組みを行うことで、身バレを防ぐことが可能です。
同様に、既に開業届を提出している場合などは事業者として活動名で広告主として登録し、広告配信した方が良いでしょう。
結論を申し上げると、身バレを防ぎつつ個人で引き続き広告を出稿しつづけるのは困難であることが予想されます。
また現在出稿されている方で身バレを警戒される方は、一旦広告の配信停止を推奨いたします。
今回のマイアドセンターの取り組みに関しても、上記したとおり、広告の悪用だったりを防ぐ狙いもある処置になるため、現実的なところでは出稿し続ける場合は「(3)事務所経由で広告出稿」を実行するほか、個人で事務所を設立するなど(ただしこれをする場合インボイスなど別の形で身バレするリスクがあります)といった手を講じる必要があるでしょう。
文責:川手遼一