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昨年刊行され話題となった『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』と同じ著者の新刊ということで、気になって購入しました。
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は本題から少し逸れたような脇道話が複数散見されるものの、それらがどれも面白く、また個人的な好みとマッチしたこともあり、とても気に入りました。
今回もそういった脇道含め楽しめればと良いかと考え、ノリノリで購入し一読しました。
目次
結論、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』においてもそうだったのですが、『「好き」を言語化する技術』に至るまでに時間がかかる上、やや冗長な展開が多く、そのあたりで結構好みがはっきりと別れるように感じました。
個人的には、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の時と異なり、今回はその脇道的な記述に関して、若干煩わしさを感じました。
おそらく、本書の中で著者が「読者」と定めている層の中に自分がいないんじゃないかと思います。
ただ近年増えている、いわゆる「推し活」とされるものにハマっているものの、「自分がハマっているものを人にも伝えたいが自分には言語化スキルがなくて苦しんでいる」といったような方にとっては、強力な手助けとなるような一冊ではないでしょうか。
タイトルにある「技術」に直結する部分で言えば、次の一文が著者なりの解なのでしょう。
①よかった箇所の具体例を挙げる
『「好き」を言語化する技術』より引用
② 感情を言語化する
③ 忘れないようにメモをする
また「他人に見せる長文」にしていく場合、次のことを行うように述べています。
①読者を決める
『「好き」を言語化する技術』より引用
そして最後に仕上げとして、文章を寝かせることの重要性についても言及しています。
おすすめは、文章を一晩寝かせてから修正すること。
書いてから少しだけタイムラグを置いて修正すると、客観的に「ここはわかりづらい」など、修正する点が見つかりやすくなります。誤字脱字が見つかりやすい、という利点もあります。
「なんだかここの意味がわかりにくいなあ」、「全体としていまいちな感じがするなあ」と思ったとき、おすすめの修正方法は次の3つです。ひとつずつ説明していきますね。『「好き」を言語化する技術』より引用
◎おすすめの修正方法
①文章の順番を変える
② いらない文章を削る
③ 見出しをつける
あとはそれだけの情報では理解できない方向けの、執筆補助のためのテクニックであったりの記載が散見されます。
例えば、下記テクニックなどはその典型例でしょう。
プロの推し語り文を参考にしよう!
『「好き」を言語化する技術』より引用(p224より)
文章のプロの技術を真似する
でも言ってしまうとこれだけなんです。
ただ「はい、これで終了です」だけだと読者も不満でしょうし、読者が仮にまったく執筆経験がない人だったりする場合、結局「技術」を身につけることができずに不満を抱える結果にもなりそうですよね。
そのため、執筆補助のためのテクニックであったりの記述が多く見られるのかな…と思いました。
文責:川手 遼一