【TrueViewアクションキャンペーンが終了】動画アクションキャンペーンへアップグレード

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原語では6月11日時点でアナウンスがありましたが、公式に「 TrueView アクションが今後動画アクションキャンペーンへアップグレード(自動移行)を実施していく」というアナウンスが先日なされました。

参照:Achieve greater results by upgrading to Video action campaigns

TrueViewアクションキャンペーンが動画アクションキャンペーンにアップグレード

Google は高い費用対効果、より多くのコンバージョン獲得を実現するために、従来の TrueView アクションを進化させて作られた動画アクションキャンペーンをより多くの人に使ってもらうために、今回このアップグレードを実施していきます。

当ブログでも昨年12月に動画アクションキャンペーン(通称 VAC)についての解説記事を公開しましたが、今後はTrueViewアクションの既存キャンペーンを含め、全て VAC へとアップグレードが行われていきます。

TrueView アクションに関しては、2021年9月30日にはキャンペーンの新規作成が不可となり、2022年4月25日以降自動的にアップグレードが行われる予定です。以下は公式ヘルプから該当箇所の引用となります。

Starting April 25, 2022, all existing TrueView for action campaigns will automatically upgrade to Video action campaigns.

(訳)2022年4月25日以降、既存のすべてのTrueView forアクションキャンペーンは、自動的にビデオアクションキャンペーンにアップグレードされます。

Upgrading TrueView for action campaigns to Video action campaigns」より引用

今後の流れ

要するに、TrueView アクションキャンペーンは役目を終え、今後は動画アクションキャンペーンで広告配信を行っていく形になります。

今後の流れについては冒頭で解説した内容と重複しますが、以下の通りです。

日時今後の仕様変更
2021年7月31日既存の TrueView アクション キャンペーンから標準広告グループをコピーして、動画アクション キャンペーンのレスポンシブ広告グループとして貼り付けることが可能に。
2021年9月30日TrueView アクション キャンペーンを新規作成が不可能に。既存の TrueView アクション キャンペーンは引き続き利用可能。
2022年4月25日 すべての TrueView アクション キャンペーンは動画アクション キャンペーンに自動的にアップグレード(ただし詳細な時間帯などは不明)。
TrueView アクション キャンペーンの動画アクション キャンペーンへのアップグレード」より一部引用、参照の上作成

注意点について

そもそも動画アクションキャンペーンは、TrueViewアクションとは異なる存在です。注意点が全部で3つあります。

(1)配信面の変化による注意点

まず、配信面が変更になることによるトラブルなどが想定されます。

例えば動画アクションキャンペーンに変更することにより、TrueView アクションの時とは異なりYouTube ホームフィードにも広告が配信されるようになります。

そのため例えば広告代理店などの場合、事前にクライアントに対して合意をとっておかなければトラブルに発展するケースが生じる可能性が考えられます。

またどのような形で自動移行が行われるか現状不明ですが、もし仮に「デフォルトで全ての配信面がONとなる自動移行」が行われた場合、アプリ面などの Google 動画パートナーへの広告露出が開始される可能性があります。

可能性はとても低いのですが、そのような可能性も考慮した上で対処していく必要があります。

(2)広告露出時に基づく注意点

前述した通り、TrueViewアクションと異なり、動画アクションキャンペーンは TrueView ディスカバリー広告のようにYouTube ホームフィードにも広告が配信されます。

参照:TrueView ディスカバリー広告

そのため、サムネイルそのものが非常に重要となってきます。

例えばこれまで TrueView アクションを配信してきたものの「サムネイルには特段こだわっていなかった」というケースは、多いのではないでしょうか。

動画アクションキャンペーンに切り替わることによりサムネイルも広告として露出されるようになります。そのためサムネイルは当然重要なものとなってきます。

(3)急激なパフォーマンスの変化に基づく注意点

動画アクションキャンペーンについての解説記事の中でも触れましたが、TrueView アクションと動画アクションキャンペーンでは、広告の形式が異なるため、パフォーマンスに大きな差が生じるケースがあります。

以下は自分の実体験に基づく事例になります。

例えば自分が確認した限りですがクリック率、視聴率などは大きく変わります。例えば同じ動画広告でも TrueViewアクションでは20%近い視聴率、2%程度のクリック率が出ていたとしても、Video Action Campaign(動画アクション キャンペーン)では視聴率は5%程度まで落ちてしまい、クリック率も0.3%まで落ちる…といった数値の変化が起こります。

Video Action Campaign(動画アクション キャンペーン)とは?配信するメリット・デメリット、設定方法と注意事項についても解説」より引用

最後に

自分の見ている限りの話にはなりますが、過去動画アクションキャンペーンにトライし失敗したものの、再度直近でトライし成功している事例なども存在しています。

もし仮に昨年末や今年の頭にトライして失敗したとしても、上記の注意点などに留意していただき再度トライして頂くことで、TrueView アクション以上の効果を発揮できるようになる可能性は十分に考えられます。

また Google Ads Editor ver1.6で正式に対応したこともあり、以前に比べて入稿、複製なども容易にできるようになっています。

TrueView アクションは今後使えなくなる」という情報を念頭に、早め早めに動く形を推奨します。

文責:川手遼一