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先日当ブログでも以前に触れた、X.com(2024年7月現在は主にネイティブアプリ面のみに出現)に登場した新たな形式の広告(通称.消せない広告)ですが、一部ユーザーから「消せない広告が原因でバッテリーが異常に消費させられている」という声があがっています。
参照:X(旧Twitter)に配信されている Google 広告の背景と現状
この記事では具体的な声や一次情報を交えつつ、対処法(記事下部にて解説)について解説していきます。
現在多くのユーザーから報告されているバッテリーの異常消費ですが、今のところX からの公式発表などはなく、広告が原因であるというのも憶測の域を出ていない話となります。
あくまで現時点での情報まとめになります。
記事の内容は都度リライトし、最新の情報を記載するように留めていますが、どうしても最新の情報との乖離が生じている場合があります。
あらかじめご了承ください。
消せない広告同様に問題となっている、2024年11月中旬、下旬以降特に散見されるようになった、従来であれば「成人向けの性的なコンテンツ」に該当し、審査を通過することがなかった広告が多くの人に配信されるようになってしまっている現象とそれらを表示しにくくする方法については、下記記事で別途詳しく解説しています。
X(旧Twitter)でアダルト広告を表示しにくくする方法
https://ppc-log.com/twitter-ads/15353/
目次
実際に X を確認していると、1件や2件だけでなく、複数件「新しい広告が出るようになってからXのバッテリー消費が…」といった声が散見されるようになっています。
また実際に広告を排除する方法を試みたところ、「バッテリー消費が正常化した」という声も。
実際に自分の環境でも最近 iPhone の異様な発熱や異常な消費スピードを感じることが多々あり、試しにアプリごとのバッテリー使用状況を確認してみました。
自分の環境でもXがバッテリー全体の3分の1近くを使用しているようです…最近減りが早いと思ったのですが、Xがどうやら原因のようです。
結論からお伝えすると、Xがバッテリーの異常使用の原因であることは間違いないのですが、現時点で詳細な要因は不明です。
X はこれについて公式な発表を行っておらず、「広告が原因ではないか」というのも、現時点では俗説の1つでしかありません。
色々と調べて見た結果、仮説として、以下3つが考えられるかと思われます。
- Grok
- 広告
- アプリそのもの
また、先に結論を書いてしまうと、「自分は対Grok、広告用の設定をしたところ効果があったので、この2つが原因ではないか」と考えています。
以下3つの対処法があります。
設定項目内に「ポストに加えて、Grokでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可する」というものがありますが、デフォルトでこちらが有効になっており、これをオフにすること(チェックを外す)でバッテリー消費を減らせる可能性があります。
以下 PC 版の場合です。
- 「もっと見る」をクリック
- 「設定とプライバシー」をクリック
- 「プライバシーと安全」をクリック
- 「データ共有とカスタマイズ」の「Grok」をクリック
- 「ポストに加えて、Grokでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可する」のチェックを外す
- 「会話履歴を削除」をクリック
以下スマホ版(以下、最新のiOSの環境のもの)の場合です。
- 「おすすめ」のタイムラインを開く
- 左上部の、自分のアイコンをタップ
- 最下部にある「設定とサポート」をタップ
- 「設定とプライバシー」をタップ
- 「プライバシーと安全」をタップ
- 「データ共有とカスタマイズ」の「Grok」をタップ
- 「Allow your posts as well as your interactions, inputs, and results with Grok to be used for training and fine-tuning.」のチェックを外す
- 「Delete conversation history」をタップ
実際設定後に、効果を感じている方は多いようです。
■追記(2024/8/5)
Grok の動作に関して、「Grokはサーバー上で処理されるものであり、本体の端末上で処理されるわけではないため、バッテリーに影響を与えている可能性は低い」といった意見がネット上で散見されますが、事実、過去に別アプリにて、アプリケーション上の不具合で過剰なリクエスト・処理が発生し、結果バッテリーが消耗してしまっていたケースなども存在しています。また当ブログ記事冒頭にてお伝えした通り、今のところX からの公式発表などはなく、広告が原因であるというのも憶測の域を出ていない話となります。その点ご留意ください。
詳しくは別記事にも書きましたが、こちらの手法をお試しください。iOS の方のみ設定可能です。
- アプリ「設定」を開く
- 「スクリーンタイム」内「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
- 「コンテンツとプライバシーの制限」を有効に変更
- 「ストア、Web、Siri、およびGame Centerコンテンツ」をタップ
- 「Webコンテンツ」をタップ
- 「成人向けWebサイトを制限」をタップ
- 「常に許可しない」の「Web サイトを追加」をタップ
- URLに「googleads.g.doubleclick.net」を追加し「完了」をタップ
ただし、こちらの設定を行うと、以下のようなケースもあるようなのでご注意ください。
上記設定を有効にすると、サイト閲覧や検索時の結果画面などに影響が出る可能性があります。サイト閲覧や情報収集に支障が出る場合は利用を控えるほか、設定を X 利用時のみに限定するなどご対応ください。
Webサイトの閲覧に問題が生じる場合、下記のように表示されるケースがあります。
===
Network Error
An error occurred while accessing
https://XXXXXX
The URL was blocked by a content filter
(Network Error #105)
===
これは今回設定したフィルターの影響によるものです。
アプリそのものを1度削除し、再ダウンロードしても一定は効果があるようです。
ただし再起動することによって、下書きなどが削除されます。
バックアップが必要な場合は事前にコピペするなどしてほかのところに保存しておきましょう。
Xは公式にバッテリー消費の異様な促進について、自社のプロダクトが関与している可能性がある件について一切言及していません。
ただ発表や X による改善を待てないといった方もいるかと思いますので、そういった方は今回記事の中でご紹介した手法を試して見てください。
「効果があったよー」という方は、ぜひこのブログ記事のリンクをXで拡散されたり、困っているご友人などがいたら教えてあげてください。
文責:川手 遼一