コンバージョンタグが発火しない時は構成がSPA(シングルページアプリケーション)かどうかも確認すると良いかもしれない

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先日単純なサンクスページビューがコンバージョンポイントであるにも関わらず、タグがうまく発火してくれないケースのトラブルシューティングを行う機会がありました。

結論、そのケースではSPA(シングルページアプリケーション)で構成されており、それによってページビュートリガーが想定通りに機能せず、結果想定した形でタグが発火しない状態になっていたのですが、本日はそういった際の対処法について解説します。

1.前提として

SPA(シングルページアプリケーション)とは、通常の Web ページ(マルチページアプリケーション)とは異なり、単一の Web ページから構成される Web アプリケーションまたは Web サイトの構成をしますものになります。

通常、下記のような理由から広告や自然検索流入による集客を行う場合、積極的に使用されることはごく稀です。

  1. SEO で不利になる可能性がある(マルチページアプリケーションで構成された Web ページと比べて)
  2. 初期読み込みに時間がかかる(初期に読み込む JavaScript のコード量が単純に多いため)
  3. 技術的にマルチページアプリケーションよりも構成が複雑なため

参照:Google Tag Manager で指定のタグが発火しない時に確認すべき15のチェックポイント

ちなみに川手は SPA であることが原因であると特定することができなかったため、代替的にカスタムイベントでコンバージョンタグが発火するように設定、計測を正常化させてから詳細を調査し SPA が主要因であると特定し対処しました。

ただ実際に SPA で構成されている Web サイトであったとしても、GTMを使って指定のページで指定のタグを発火させることは可能です。

本日はその手法について、解説していきます。

2.「ページビュー」ではなく、「履歴の変更」(ヒストリーチェンジトリガー)を使用する

「ページビュー」ではなく、「履歴の変更」をトリガーで使用し、ページビューで設定した際と同じ条件で設定すれば問題なく機能します。「履歴の変更」はトリガーの下部にあります。

3.テストコンバージョンを実施

設定完了後はプレビューモードなどを駆使しつつ、テストコンバージョンを行い問題なく発火されているかどうか確認をしてください。また問題なく発火することが確認できたら「公開」まで忘れずに実施してください(その際に今回行った作業とはまた別の作業がコンテナ内に残留しており、いっぺんに公開されてしまわないかといった点もご確認ください)。

もし発火しない場合…(追記)

SPA においては、「履歴の変更」では通用しないケースもあるようです。

その場合は他の人に頼るほか、頼れない場合は前述した通りカスタムイベントで対応してしまったり、GA4を活用するなどし対応しましょう。

4.最後に

SPA で構成された Web ページの広告運用を行うことはレアケースかもしれませんが、実際に遭遇した場合気付きにくく、対処が遅れる可能性が考えられます。

今回の件を受け、自分も過去の関連記事を一部アップデートしました。もし同様の困り事を抱えた方の参考になれば幸いです。

文責:川手遼一