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竹村さんの新刊『社長の言葉はなぜ届かないのか? 経営者のための情報発信入門』が刊行され一読しました。
内容が結構良かったので、また Amazon にもレビューを書いたので、補足しつつ PPC-LOG にも書評記事を書こうと思い書き上げたものをご共有します。
本書評記事は Amazon に投稿した自身のレビューにアレンジを加えたものです。
目次
本書は経営者向けに書かれたコンテンツ発信に関する書籍となっています。
「まさにこれから色々発信していこうと思っているんだよね」
「従業員にはやるように言われているんだけど、中々できていないんだよね…」
そういった方に向けた内容となっています。
一言で言ってしまえば、竹村さんは本書を通じて経営者に対して、「自分のことや自分が思うことをコンテンツにし(自分の)言葉で発信しなさい」ということを一貫して伝えようとされています。
p96に書かれている『発信すべきは「情報」ではなく「コンテンツ」』にもある通りで、竹村さんは「情報」ではなく「コンテンツ」を発信するように勧められています。
今は情報過多な時代です。これまでは情報自体が希少で価値があったため、情報を流すだけでも見てもらうことができました。しかし今は、誰もが発信できるようになり、世界には玉石混交の情報が溢れるようになりました。ただの情報では見向きもされませんし、もし見聞きしてもスルーされることがほとんどです。だから、コンテンツにする必要があるのです。
『社長の言葉はなぜ届かないのか? 経営者のための情報発信入門』より引用
僕なりにコンテンツを定義するなら「何かしら心が動くもの」です。映画、音楽、マンガ、小説……これらは言うまでもなく、喜怒哀楽などの「感情が動くもの」なので「コンテンツ」です。例を出してみましょう。
『社長の言葉はなぜ届かないのか? 経営者のための情報発信入門』より引用
自分自身、経営者の方と仕事を通じて悩み相談に乗ったりすることも多いのですが、今後その手の質問されたら、こちらの書籍をおすすめしようと思いました。
特に巻末付録にある「棚卸しのための100の質問」とかそういうものがあるとですね、「まずはここからやってみましょう」とか、そういう感じにも案内しやすいんですよね。
1〜3章が経営者向けの内容で、4章以降が制作を手伝う方向けの内容になっています。
最終章ではコンテンツのビークル、SNS(X)に特化した内容となっています。
肝は1〜3章になるでしょうか。
事例も交えつつ、「どのように発信すべきか」「どのようなコンテンツを作るべきか」「どのように振る舞えばいいか」について、わかりやすく書かれています。
特に中小企業の場合、広報や採用活動を効率的に進める上で「経営者をいかに上手く使うか」は非常に重要なトピックスですので、4章以降の内容や、特にp159の『「採用」に効くコンテンツの作り方』などは採用担当、広報担当の方は絶対読んでおいた方がいいんじゃないかな…と思います。
竹村さんの著作や編集に関わった本は、可能な限り毎回チェックして読むようにしています。最近だと「イーロン・ショック」なんかも良かったですよね。
読み終わってからも再読して、特に興味深かったところをまたポストしてしまいました。
独特のリズミカルな文体も相まって、他の書籍に比べて圧倒的に読みやすく、読んでいて楽しくなってくるんですよね。
そのため普段あまり読書をされない方や、時間がない方にもおすすめの一冊です。
文責:川手 遼一