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日本国内において Microsoft 広告がリリースされすでに数ヶ月経過しました。
本ブログでも以前下記のように紹介しました通り、Microsoft 広告からは以下のような広告配信が可能な媒体となっています。
Microsoft 広告とは、米国においては Microsoft が提供する検索エンジンである(Microsoft)Bingや、Microsoft の広告事業に関して深い繋がりのある、米国で検索エンジンを提供している AOL、およびYahoo(yahoo.com)その他検索パートナー サイト (MSN.com や Bing.co.uk など) で特定の語句を交えて検索行為をした際に、検索結果ページに広告を表示させることができる検索連動型広告(別名:リスティング広告)と、MSN、Outlook.comなどの主要なサイトや Edge、およびその他のパートナーのサイトを対象に、例えば自社の顧客となりうるような特定のユーザー層に対し画像や動画やテキスト、あるいはそれらを組み合わせたディスプレイ広告(Microsoft オーディエンス広告)を配信することが可能な広告媒体です。
また日本においてはMicrosoft 広告上の検索連動型広告は、Microsoft Bingのみに配信されています。
「Microsoft 広告(Microsoft Advertising)とは?広告媒体としての特性や注意点について解説」より引用
要約すると、以下2つの広告配信面に対して、広告配信をを行うことが可能な広告媒体となっています。
- Microsoft が提供する検索エンジンである(Microsoft)Bingの検索結果ページ(その他、 AOL および Yahoo(yahoo.com)、MSN.com 、 Bing.co.uk なども含む)
- MSN、Outlook.com などの主要なサイト(を閲覧しているユーザーに対してディスプレイ広告、Microsoft オーディエンス広告を配信)
特に Twitter などでMicrosoft 広告の配信開始に着手した運用者の方の言動を見ていると、Microsoft オーディエンス広告よりも、(Microsoft)Bingの検索結果ページに広告配信をすることを主目的に、Microsoft 広告の配信を開始しているケースが多く散見されます。
しかし、まだ日本ではリリースされ数ヶ月しか経過していないため、現在 Microsoft 広告の配信開始を躊躇している方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそういった、上記したような「Microsoft 広告から Bing への広告配信するかどうかを検討している」方が躊躇してしまうようなポイントについて、Q&A形式で回答していきます。
目次
結論、何がメリットとなるかにもよるかとは思いますが、何かしらはあるんじゃないでしょうか。
この質問の意図の大半は「オーガニック流入少ない=スケールメリットがなさそう」というお話だと思います。
例えば「広告費をどんどんかけて、どんどんコンバージョンを増やしていきたい」というフェーズであれば、もしかすると展開中の施策や媒体の状況によっては Microsoft 広告展開の優先順位は下がるケースもあるかもしれません。
ただ「広告費を抑制した状態で、獲得単価を抑えてコンバージョンを増やしていきたい」などといったフェーズであれば、展開を検討してみても良いのではないでしょうか。
そもそも「オーガニック流入少ない」という理由で広告配信しないというのは、決定打に欠けるように思います。
例えば、そのサイトの自然検索流入対策がどの程度実施された上での話なのか(例えばそもそも Bing Webmaster Tools が設定されているサイトかどうかなど)によっても変わってきますし、何を「メリット」と捉えるかによっても打ち手は自然と変わってくるはずです。
展開する事で投下できる広告費は多くはないかもしれませんし、多くのコンバージョンは獲得できないかもしれません。ただ、展開することで低獲得単価でコンバージョンは増えせるかもしれません。
案件の状況に応じて、広告配信し得ることができるリターン、ここでいう「メリット」は変わると自分は考えています。何を「メリット」と取るかで、展開すべきかどうかは判断すべきではないでしょうか。
結論、それが主な理由で躊躇しているのであれば、配信した方がいいんじゃないでしょうか。
以前にもツイートした通り、Bing の日本国内におけるシェアはとんでもなく伸びてますし、今後もまだまだ伸びると思います。
自分はこの伸び方について、以下2つの理由が背景にあると自分は考えています。
- Edgeのデフォルトの検索エンジンは Bing
- Windows アップデート時などにブラウザを Edge へ切り替えるよう促し続けている
世の中、毎日 PC に触ってIT技術の最先端に触れながら働いている人ばかりではありません。PC を開くのは週に数回で調べ物は普段スマホで済ませていて仕事を触る際はメール目的がほとんど…という方も世の中には実際いらっしゃいます。
そもそも「自分や自分の周り」の人の意見ってフラットな意見なんでしょうか。Google で検索している人や Google Chrome を使っている人以外にも、日本には多くのネットユーザーが存在しています。
1億分の1、1億分の100のデータを基準に展開するか否かを判断するのは、そもそも間違っていると思います。
結論、あります。具体的なものであげると、3つあります。
まず Microsoft 広告からでしか、Microsoft Bing のショッピング広告枠へは広告配信できません。
そのためショッピング広告を配信している場合、例えば ECサイトなどの場合は、やらない手はないわけです。
まずそもそも、Yahoo!広告から配信される場合はオークションランク、Microsoft 広告から配信される場合は広告ランクが算出され、よりスコア、ランクが高いものが上位に広告掲載されます。
通常、Google 広告の場合、Google 検索結果画面上のリスティング広告の掲載順位は広告ランクのみによって確定しますが、Bingの場合、Yahoo!広告ではオークションランク、Microsoft 広告から広告ランクが算出されて掲載順位が確定します。オークションランク、広告ランクの計算方法はそれぞれ異なるため、端的にそれぞれで別々の計算方法で算出されたものが検索結果画面上の広告枠を奪い合うような構成になります。
そのため例えば、Yahoo!広告から掲載する場合はクリック単価が100円かかっていたところが、Microsoft 広告経由だと20円、30円で済むといったようなケースが起こりうるのです。自分の経験上、Microsoft 広告から広告配信した方がクリック単価は低く済むイメージですが、もしかするとその逆もあるかもしれません。
Yahoo!広告を配信している場合、現在 Microsoft Bing などの検索パートナー枠に対しても広告配信がなされています。
しかし、それはあくまでも副次的なものであり、Yahoo!広告から配信するのと、Microsoft 広告から Bing に広告配信するのとでは、広告オークション上はまったく別のロジックによって広告ランク、オークションランクが算出され広告配信されています。
広告表示オプションもおおく、取得可能なデータの種類も多い Microsoft 広告から広告配信した方が、優位に広告配信できるケースは決して珍しくないのです。
このような動きからも、すでにYahoo! 広告経由で広告配信していたとしても機会損失が生じている可能性(広告がYahoo!広告からでは露出し切れない、もしくはMicrosoft 広告から出稿している競合の広告の方がオークション上で優位になるなどによって広告露出機会が抑制されるなど)は極めて高いため、カバーするためにも展開することをオススメします。
結論、変わります。
別記事でも記載していますが、Yahoo!広告から掲載する場合と、Microsoft 広告から配信する場合とで、使用できるオプションのバリエーションなどが大きく異なるため、見た目も大きく異なります。
詳しくは下記記事をご参照ください。
参照:Microsoft 広告(Microsoft Advertising)とは?広告媒体としての特性や注意点について解説
結論、あまり出ないケースが多いです。
正直なお話をすると「1.そもそも Bing からのオーガニック流入が少ないんですけど広告配信するメリットありますか?」で書いた通り、あまりボリュームが出ないケースが多いでしょう。
ただ「獲得単価を抑えて獲得が実現できる」という点で、配信開始後に喜ばれるケースは多くあります。
結論、Microsoft 広告の方が安くなるケースが多いです。もちろん逆もまた然りです。
クリック単価やコンバージョン単価はYahoo!広告と比較して低いケースが多いです。
前述した通り、Bing は PC でシェアを多く獲得しているため、PC からの流入が多い商材、例えば BtoB などと相性が良いです。
またターゲットとしては他にも BtoG(行政、地方自治体)などとも相性が多いのではないでしょうか。
必ずしもではありませんが、逆にスマホからのアクセスが多いケースで広告展開しているケースもありますが、そもそもなかなかクリックされにくかったり、予算がまったく使えないというケースが散見されます。
またそもそもYahoo!検索広告配信時に、主要キーワードの検索ボリュームが明らかに低いケースなどの場合は、成果につながらないケースなど存在します。
今のところ100%特定することが可能です。下記連続ツイートにて詳細言及しています。
「8.コンバージョンにつながった検索語句の特定率」で解説した通り、いまのところ100%特定することができるため、コンバージョンにつながった検索語句をコンテンツマーケティングに応用したりするなどできます。
前述した通り、Microsoft 広告がリリースされすでに数ヶ月経過しましたが、まだ Microsoft 広告の配信開始を躊躇している方も多いのではないでしょうか。
本記事がそういった方達にとっての、配信開始のきっかけとなれば幸いです。
本記事ではMicrosoft オーディエンス広告について深く触れませんでしたが、直近で下記のような報道もあることから、今後早期に Microsoft 広告に関するノウハウを有しておくことは広告運用を行なっていく上で重要となるかもしれません。
参照:マイクロソフト、広告入りサブスク型の低価格Windows PCを検討中 – PHILE WEB
そういったあらゆる将来性も考慮した上で、Microsoft 広告に触れておくことを強く推奨します。
また新しい広告媒体ってよくわからない事も多くて不測の事態に陥ることも珍しくないのですが、逆に「注意事項」さえ抑えて運用すれば、大抵の場合、かなり安全に先行者利益確保に向けて動けますので、そういった点からも運用を開始するリスクは殆どないといっても過言ではないでしょう。
参照:Microsoft 広告を運用する上で知っておくべき31の注意事項
文責:川手遼一