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弊社ではWeb広告相談クリニックという、無料のWeb広告相談窓口サービスを一昨年より開始しました。
コンセプトとしては下記のようなもので、現在運用中のリスティング広告や SNS 広告のことで困っている事があれば、なんでもご相談いただけるようなコンセプトのサービスになっています。
現在運用中のリスティング広告・SNS広告のアカウントをオンラインにて画面共有をいただき、弊社で実際に広告を運用している担当者が広告アカウントを見させていただき、機会損失や費用の無駄が起こっている設定のご指摘や、最新の広告運用の情報をアドバイスさせていただきます。
「Web広告相談クリニック(Web広告相談窓口)について」より引用
自分自身も開催前には下記のようなツイートを行っていたので、Twitter上で見られた方もいらっしゃるかもしれませんね。
お申し込みが発生すれば、自分自身も毎月参加し、実際にその場でアカウント診断をしていたりしました。
2022年1月現在、自分自身はもう診断の現場に立ち会ってはいないのですが、約1年弱取り組みに参加してきた中で特に思った点や興味深かった点について今日はお話ししようと思います。
目次
以下実際に診断をやりながら思ったことについてですが下記の通りです。
ここ数年、特に3〜5年前に比べてみて顕著に誤設定による誤った広告配信や、それによって広告費を誤った形で投下し、費用対効果の悪い広告予算を継続しているといったようなケースは減少しているように感じています。
理由としては下記のようなものが挙げられます。
- 広告代理店などオウンドメディアによる情報発信の活性化
- 広告媒体公式によるサポートの充実
- A.I.や機械学習の性能向上
数年前であれば GTM のことで分からないことがあり、ググっても中々正解に辿り着けないなんて事が良くありましたが、現在ではそのようなことはほぼ皆無です。
これは、広告代理店など各社がオウンドメディアに対し積極的に情報発信をするようになった結果による影響です。
大抵のことはググれば答えに辿り着けますから、自分自身、とても便利になったように感じています。
また広告媒体公式によるサポートは存在していましたが、ここ数年で特に Google 広告などはアカウントに対して専任の担当者がつきレクチャーするようになったり、ベータ版機能を早期で導入できるようになったりしたケースも自分の目の周りでは多く見受けられました。
これらのマンパワーによる影響も、意外と大きいのではないかと個人的には思っています。
しかしそれでも誤設定そのもの自体は散見されるような状態です。先日も別記事で紹介しましたが、例えばリスティング広告だけに限ってみても、本来は意図していなかったような広告配信がチェック漏れだったりで発生してしまうことも珍しくないためです。
【参照】【PDF付き】リスティング広告の効果が体感できない時に確認すべき21のチェックポイント
そしてそれらをカバーするような、極め付けが「A.I.や機械学習の性能向上」なのです。
特にここ数年で、Google 広告は大きく変わったなと思っています。
例えばディスプレイ広告において、多少広めのターゲット設定にしていても(スマート)自動入札さえ導入していれば上手く機能しているケースは社内外でも多く目にしました。
また他にも、そもそもターゲット設定がしっかりと出来ていないケースなどにおいても(つまり意図せずブロード配信になっている)ちゃんとコンバージョンが獲得できているケースなどもあり、広告の構成について多少アドバイスをしたところ後日「成果がグッと伸びました…」とご報告を頂いたケースもあり「あ、アフィリエイターさんのいうところの商材選びの重要さって、そうところにも顕著に出てくるのかもしれない…」と考えさせられました。
広告の管理画面上での設定とはまた別に、結局遷移先であるランディングページに関しては改良の余地があるケースは、診断中にも多く散見されました。
KBF が上手く汲み取られた内容になっていなかったり、EFO がイマイチだったり、課題は商材にもページによってもケースバイケースですが、結局遷移先の作り込みはコンバージョン率に対しても大きく影響を与えるので、サイトがイマイチという自負がある以上は過去の成功体験に縛られずにプロの制作し直してもらったり、「自動入札の導入や一部広告運用の自動化(最適化案の自動適用や自動化ルールによる運用)によって削減できた工数をどのように使っていくか」について、広告運用者個々人がインハウス運用されているケースにおいても、考えなくてはならない状況に立たされているケースも多いな…と考えさせられました。
Web広告相談クリニックは営業担当者による事前ヒアリングの数日後、その場で45分かけて画面共有をしながら行っていくスタイルです。
前後の挨拶で10分程度使うとして、正味実際に自分が管理画面を見ることができるのは35分程度で、その限られた時間の中でまずアカウントのキャンペーン一覧がモニターに映し出された時点から「どのような施策を行っているのか」「どのようなキャンペーン構成になっているのか」「キャンペーン名にどのような文字が使われているか」などを瞬時に把握し、運用者のリテラシーや思考に当たりをつけ、あらゆる仮説を立てたりしながらフィードバックを行っていました。
またそれらの仮説を立てつつも、単純に数値も確認しクリック率やコンバージョン率、表示回数のボリュームなどを見て異常値があれば考えられうる設定上の誤りを深掘りしたり、前提として「こうだったらここを見ろ」的なフローチャートを複数脳内にしまっておいて、瞬時に自由自在に出し入れできる状態にしておく必要がありましたので、当然日常的な業務の中でそこまでハードな脳みその使用を求められるシーンは限定的ですから、結果的に瞬間的な判断力や仮説思考力の両方を鍛えて頂くキッカケにもなりました。
以下興味深かったことです。
意外と当ブログ読者の方が多く、例えば「川手さんの記事を読んで、それ通りにひと通り設定し配信しています。あと何かありますか?」みたいな相談を頂いたケースもあり、意外と書いておくべきものだなと(笑)
時間的にも非常に限られていた状況でしたので「ではここと、あとここと…」といった形でアドバイスしやすかったように記憶しています。
そのケースでは実際に広告運用代行依頼に繋がることはありませんでしたが、別の機会に商談の機会を頂けたりと、大変ありがたいご縁だなと考えさせられました。
あと「 Twitter 見てます」と言っていただけると自分も自然と自己紹介パートをすっ飛ばして本編に入れたので、非常にありがたかったです。
自分の場合、Twitterで「◯◯日に出ます」「◯◯時出ます」とツイートすると、スっと予約が入るケースが多く、暇を頂けるケースは殆どありませんでした。
また実際に自分の告知ツイートから申し込まれた方(自分のフォロワーが決済権者だった)のアカウントを診断し、その数ヶ月後に紆余曲折あり、広告運用代行をご依頼を頂けたケースもありました。改めて「Twitterは案外バカにできないレベルで集客効果があるな…」と考えさせられました。
もちろん日々の積み重ねあってのことですが、1ツイートから成約に繋がるリード創出に貢献できたわけですから、そういった経験を出来たことはもちろん、目の前でそういうことが起きている光景を目撃できたのは非常に興味深かったです。
たまたま過渡期ということもあり、特に Google 広告アカウントは MCC 傘下のアカウントとそれ以外のアカウントとで大きく異なる部分を見る機会に恵まれました。
例えば画像表示オプションやP-MAXキャンペーンは圧倒的に MCC 傘下のものよりも、ある程度広告運用実績のある、MCC 傘下ではない Google 広告アカウントの方が早く導入されていました。
今までにもこういった動きはあったかもしれませんが、見慣れた管理画面に普段見た事がないような要素や情報が存在しているのはとても新鮮で興味深かったです。
冒頭でもお伝えした通り、現時点で自分はもう診断の現場に立つことはありません。しかし今後は優秀な部下をはじめとする経験豊富なメンバーがアカウント診断を担当しますので、もし興味がある方がいらっしゃればぜひお気軽にお申込みください。
開催日程候補については定期的に毎月更新されており、更新後はメルマガなどでも案内があるようなので、まずはそちらにご登録しておいて頂く形が一番良いかと。
【参照】メールマガジンの登録
【参照】Web広告相談クリニック(Web広告相談窓口)について
また上記体験を通じて、自分自身がアカウントを診断する際に見ているポイントについてまとめた記事も先日後悔しました。もし興味がある方は、下記リンクよりご参照ください。
参照:運用型広告のセカンドオピニオンを実施する際に見ている7つのポイント
文責:川手 遼一