デマンドジェネレーションキャンペーンから配信された広告の配信面(広告の種類)を可能な限り明確化する方法

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以前にニュースレターの方でもご紹介した通り、2025年3月に多くの Google 広告アカウントにて、デマンドジェネレーションキャンペーン(英語名:Demand Gen campaigns、略して Demand Genとも)の広告配信面(チャネル)を選択可能なアップデートが実装されました。

【速報】Demand Genで大幅アップデートが実装予定 | キーマケLabのヨミモノ
https://kwmlabo.theletter.jp/posts/fa856260-df5b-11ef-8814-6bd2c4559f61

自分の見ている広告アカウントでも、3月19日からそのアップデートが実装されたため、いろいろと試行錯誤を進めております。

実はあまり知られていませんが、今回のアップデートを機に、広告配信面ごとのデータ(広告の種類ごとのデータを細かくGoogle 広告の管理画面上で確認できるようになっています

本日はその確認方法について、ご紹介します。

前提として

先に、要点のみお伝えします。

  • 今までは「クロスネットワーク」扱いとなっていたものが細分化され、確認可能に
    • 確認できないものも一部あり、それは「Google が所有するチャンネル」に
    • 過去分については「Google が所有するチャンネル」(旧・クロスネットワーク)となっており、確認できない形に
  • 管理画面上の確認方法は2つ
    • デマンドジェネレーションキャンペーンに対して「分類」をクリックし「ネットワーク(検索パートナーを含む)」
    • デマンドジェネレーションキャンペーンに対して「分類」をクリックし「広告フォーマット」
  • Looker Studio からも確認できるが一部データに不明な点があるため非推奨
    • 「Ad type(deprecated)」から「Discovery Ad」を確認可能(しかし一部キャンペーンは数値が変)
    • 「ネットワーク(検索パートナーを含む)」からだと UNSPECIFIC 扱いとなり「ショート動画」への広告露出量は確認できず

詳細な確認方法ですが、以下の通りです。

配信面ごとのデータに関する確認方法

確認方法についてですが、次の通りです。

(1)「分類」のうち「ネットワーク(検索パートナーを含む)」

「ネットワーク(検索パートナーを含む)」から見ると、以下項目を確認可能になります。

  • YouTube
  • Discover
  • Gmail

(2)「分類」のうち「広告フォーマット」

「広告フォーマット」から見ると、以下項目を確認可能になります。

  • スキップ可能なインストリーム 
  • インフィード
  • ショート動画

これにより、表示回数やクリック数、コンバージョン数なども確認可能となります。

つまりこれらを用いることで、次のような特定の配信面のパフォーマンスを確認可能になります。

配信面(広告の種類)「分類」配下の確認時に使用する項目計算方法
スキップ可能なインストリーム 広告フォーマット
ショート動画広告フォーマット
インフィード広告フォーマット
YouTubeにおけるスキップ可能なインストリーム 、ショート動画以外への広告配信YouTube -(スキップ可能なインストリーム + ショート動画)
YouTubeネットワーク(検索パートナーを含む)
Discoverネットワーク(検索パートナーを含む)
Gmailネットワーク(検索パートナーを含む)
管理画面を参照し著者作成

Looker Studioを用いる際の注意事項

「Looker Studio を用いることで効率的に上記表のように、見たい配信面のデータを確認できるのでは?」とも考え、いろいろと取り組んでみましたが、結論、2025年3月現在不可能なようです。

(1)「ネットワーク(検索パートナーを含む)」で確認

「ネットワーク(検索パートナーを含む)」で見ようとすると、ショート面などをはじめ、もっぱらUNSPECIFIC 扱いとなります。

(2)「Ad type(deprecated)」で確認

「Ad type(deprecated)」で見ることにより、「Discovery Ad」を確認することができました。

ただし、一部のデマンドジェネレーションキャンペーンに関しては「Discovery Ad」の数値が、管理画面上の Discover と合致するのですが、他のデマンドジェネレーションキャンペーンを見ると、「Discovery Ad」の数値がデマンドジェネレーションキャンペーン全体の数値を示している場合もあり、結論実務上ではまだ使えないと判断しました。

Looker Studio 上の「Ad type(deprecated)」の数値(つまりは、Discovery Adの数値)と管理画面上の数値で大きく乖離が生じるのは、おそらく今後より多くの Google 広告アカウントで導入が進んでいけば解消されると思われます。

その一方、ショートの数値に関しては今の所確認のめどが立っていないので、「どうしたものかな…」という感じです。

最後に

複数の広告アカウントのデマンドジェネレーションキャンペーンにおいて、配信面(チャネル)や広告の種類ごとのパフォーマンスを確認するほか、配信面を絞り込むことにより、以下のような挙動の確認するほか、所感を得ています。

  • 全体に言えること
    • 配信面を絞り込むことによりパフォーマンスが悪化する、露出量が減るといったことは今のところ起きていない
    • 過去データを確認する限り「クロスネットワーク」扱いだったものが「Google が所有するチャンネル」に
      • 過去データ(2025年3月中旬より以前)のものについては数値上、細かく確認できず
  • Gmail
    • Gmail への広告露出量は多くのアカウントで少ないケースが多い
    • イベント申し込みがコンバージョンポイントの場合、露出が若干増えるケースが散見
  • ショート動画
    • ショート動画面への配信はクリック単価で見ると面の割に単価高くなりがち
    • ショート動画面に広告が露出し、コンバージョン以外にも、コメントや高評価、視聴時間関連の指標でポジティブな動きがあると、ショート動画面への広告配信が増えがち
    • 静止画クリエイティブも結構ショート動画の広告枠に配信されているケースが多い
    • (ごくわずかではあるが)PC からもショートは見られており、広告配信も一定されている
  • Discover
    • 特定のオファーをコンバージョンポイントに設定しているクリエイティブの場合(例.資料請求系)Discover にコンバージョンが集中している場合が多い

文責:川手 遼一